[初心者でもOK] ローズヒップさんのクルセイダーMk.Ⅲ 製作/塗装

British Cruiser Tank Mk.Ⅳ: Crusader Mk.Ⅲ

どうにも落ち着きなく前後にフラフラしたり、用もなく突っ込んでいってはアタフタと戻ってきたりと、最高にかわいいローズヒップさんとクルセイダーMk.Ⅲですが、最近僕の中でのガルパン好きなキャラランキングで1位になっております。おケイさんを抜くキャラが出てくるなんて信じがたい気分ですが、彼女のよく分からない勢いはちょっともう、けしからんのあります。

そんなローズヒップさんご搭乗のクルセイダーMk.Ⅲ、もう超欲しいですよね!超欲しいので作ってしまうことにしました。ただし今回はいつもの1/35ではなく、1/48スケールのものになります。1/35のキット、売っていないか、異常に高いんです…。

劇中に出てくるのと、ほぼ同じイメージの色合いに仕上がりました!そんなクルセイダーMk.Ⅲの製作・塗装レシピをご紹介します。これで誰でも作れるローズヒップ機!



キット製作編

今回製作にあたって使うのは、タミヤのプラモデルキットから、1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.55 イギリス巡航戦車 クルセイダー Mk.Ⅲです。クルセイダーは1/35のキットが Italeri 製くらいしか無いらしく、売っていないか、売っていても5000円以上して、躊躇してしまいます。1/48スケールであれば、タミヤのキットが流通しているので、およそ1500円前後で購入することができます。1/48は、クルセイダーMk1/2もありますが、ローズヒップさん搭乗機を作るなら、下記Mk.Ⅲを購入しましょう。私もこれを買いました。

タミヤ 1/48 ミリタリーミニチュアシリーズ No.55 イギリス陸軍 巡航戦車 クルセイダー Mk.III


届いたパッケージはこんな感じ。かっこいい。翌日配送バンザイ!木曜に頼んだら金曜の夜には届いていました。最高の週末なのであります!!

このキットはダイキャスト製とのことで、車体のみ金属で出来ています。あとは通常のプラ素材なのですが、金属の車体は重量感もあって、出来上がってみると中々良い満足感のある商品です。

そんなわけで深く考えずに組み立てていくわけですが、車体が金属、ということでいつも使っているタミヤセメントが効きません。プラとプラとを融解させて接着する方式のものなので、片一方が金属だと接着できないんですね。そんなわけで、車体とプラ材との接着部分は瞬間接着剤を使うことになります。100均一で買ってきた、先端がハケになっている瞬間接着剤(金属もいけるやつ)を使いました。ちょっと面倒でした。。。

スケールがいつも作っている 1/35 と違う点も違和感があって、パーツがいつも以上に小さいものがチラホラと。ピンセットなしではちときついかと思いますので、チャレンジする方は用意しておきましょう。

車体に搭載するスコップやら何やらは、公式サイトのページか、アハトゥンク・ガールズ&パンツァー2を見ながら接着していきましょう。僕はあんまり見ないでおりゃーとやっていたので、結果スコップを無駄につけたりしました。ローズヒップさんはセッカチな感じなので、きっと無闇にスコップでそこらを掘っちゃったりするんです。かわいい。

ちなみにガルパン戦車を何輌か作るのであれば、この本は買っておいても良いと思います。フルカラーで綺麗ですし、読み物してもありだと思います。寝る前には特に用もなく戦車のディテールを眺めながらぼんやりすることもできる優れものであります。

そんなこんなで形になりました!履帯や転輪がスカートで隠れてしまうのですが、塗ったあとでくっ付けたところで結局見えないので、ノリと勢いでスカートも履帯も接着してしまいましょう。そういえばローズヒップさんは何というか、アンツィオの方が合いそうですよね。ダージリンさんとキャッキャしている姿は想像がつかないですが、アンチョビ姉さんと一緒にうわーとか言っている姿は容易に想像が付くな、なんてどうでも良いことを思ったりしながら作っていました。

照準器は追加で工作しました。向かって砲塔左上に3本ぴょこっと立っているあれです。これはアンテナ作りで失敗した細いプラ棒を切って、適当にくっつけました。

サイズは1/48なのでちょうど手のひらにすっぽりと乗るような感じです。ただ金属製の車体の重みがあり、心地よい存在感があります。

アンテナは2本立てます。キットのランナー(枠のところ)を熱して伸ばすのですが、結構コツがいります。僕はガスコンロで火から5cmくらい離したところで微妙に遠ざけたり近づけたりしながら熱し、プラがくたっと(文字通りくたっとなります)なったところで、火から離し、台ふきんでくたっとなったところを抑えてぐいーんと引き延ばします。まっすぐ伸ばさないと微妙に曲がってしまうので気をつけましょう(僕はだいたい曲がってしまいました。。。)最初にやってみた時に比べると、5回くらいやればそれなりの状態になると思いますので、納得がいかなければもうびゅんびゅん伸ばしちゃいましょう。



クルセイダー塗装編

無事に組み上がったところで塗装に入ります。ガルパンのクルセイダーと言ったら、あの何とも印象的な薄青い車体カラーであります。あれは何としてもびしっと再現したいところであります。今回はMr.Hobbyのブルーグレーを使いました。これを白で明るい色にしたものを朝食して使います。

ブルーグレー1に対して、タミヤアクリルのフラットホワイトをほぼ同量、どばどばっと混ぜて色を作ります。こんな感じ。結構白っぽくなりました。混ざらないか心配でしたが、ちゃんと混ざって一安心。

これを筆にてずいっと、ずずずいっと塗ってまいりましょう。1度塗って乾燥したかなー、というところで2層目を塗ります。砲塔を塗って、車体を塗ったら、車体が終わった頃には砲塔がほぼ乾いている、ので勢い良く2層目を塗ってしまう、そんなスピード感で良いです。テンポ良く進めるのは製作を楽しく進める上で重要な要素ですね。

厚ぼったく塗らず、一層目は塗装の下地を作るくらいの感じで薄く塗って、2層目で綺麗にするイメージでしょうか。2層目を塗ってムラがあるところは、よしなにもう一度上から塗って整えましょう。

色合いはこんな感じです(写真は他のところも塗ってしまっていますが…)

車体の基本塗装が終わったら転輪の塗装 -> 履帯(キャタピラ)の塗装 -> 細部の塗装 -> デカール貼り、と続いていきます。まだまだ先は長いのであります。

転輪はダークイエローをそのまま塗装すればOKです。履帯はMr.カラーの黒鉄色で塗りました。1/35の重戦車の履帯を塗るのに比べたら一瞬です。デカールはガイアノーツのおうちdeデカールを使ったのですが、そこそこ長い話になるので別途記事化します。ここでやることは、小さめの聖グロリアーナの校章をデカールシートに反転印刷して(家庭のインクジェットプリンタで出来ます)、貼り付ける感じです。

ウェザリングですが、今回はあまり汚したくなかったので、ほぼ無しの方針でいきます。ただ、それなりの質感は欲しいので、スミ入れと薄いフィリタリング、ウェザリングマスターでの薄い履帯への泥汚れだけ、付けることにしました。

細部塗装では、照準器のところを赤く塗ることをお忘れなく。ローズヒップさん搭乗機だけ、ここが赤いのであります(ただし赤が無かったのでハルレッドで塗りました)。

スミ入れとフィルタリングは、いつもはダークブラウンかフラットブラックを薄めてやるのですが、今回は車体の色が薄い青、ということもあり、ジャーマングレイを100均のライターオイルで薄めたものを使うことにしました。かなり薄くしたところで、車体に塗っていきます。微妙に濃淡が出るようなかたちで良いです。窪み等の陰影のメリハリをきっちり付けたい部分には何度かグレーを流し込みました。転輪も同様に、うすく汚しを入れました。

さ!そんなわけで完成であります!



クルセイダーMk.Ⅲの完成ギャラリー

良い色合いに仕上がりました!写真を撮ったのがけっこう夕方で暗かったため、やや不自然に彩度が上がって見えますが、ほぼ劇場版で走り回っていたクルセイダーさんの色そのものになりました。

薄めのウェザリングでしたが、ジャーマングレイが良かったのか、ちょうど良い具合にメリハリがつきました。

車体の後ろ側や履帯などにはタミヤのウェザリングマスターAセットのサンド系を薄く付けています。そして砲塔後部のツールボックスには例のスコップが!まぁ良しってことで。

そんなわけでローズヒップさん搭乗機のクルセイダーMk.Ⅲが完成しました。良い感じです。サイズがいつもより一回り小さいので、余計かわいく見えます。35(t)と並ぶくらいのかわいさです。せっかくですので、今回はしっかりと個別ケースに収めます。もちろん会社のデスクに飾るためでありますよ!!!

1/48サイズを作ってもっとも素晴らしいと思ったのがこれ。100均のディスプレイケースに入るのです!ぴったりであります!超絶良いデキなのであります!あー、成長したなー、我輩相当成長したなー、と完成したクルセイダーを眺めて僕は思うわけです。

記事を書いていたらまたローズヒップさんが活躍する例の映画を観たくなってしまいました。よし、うちの5.1ch Denonのサラウンドに火を吹かせよう。