M4A1シャーマンをサンダース大付属高校っぽく塗装であります!

U.S.Army Medium Tank M4A1 75mm GUN "Sherman" - Girls und Panzer, Saunders University High School

実はここへ来て最初のアメリカ戦車記事なのであります。別段アメリカが嫌いということはなく、会社もアメリカ系の企業なのでどちらかと言えば好きなのですが、気が付いたら作るのが遅くなってしまっていました。すでにM26A1パーシングを製作済みなのですが、それはまだ記事にしていないので、実質これが一輌目になります。もちろんシャーマン大先生であります!

例によってガルパン風に作っていくので、サンダーズ風シャーマンにすべく、サンダースグリーンを意識して塗装をしています。デカールは適当なノリで付けてしまい、あとからアハトゥンクを見てM4A1のデカールそこじゃなかった!と後悔したりしましたが、もうこれで気に入ったので良かったことにします。



M4A1シャーマン@サンダース大付属高校風の塗装レシピ

今回は下地にライトグレーを塗りつつ、アクリル塗料で基本塗装を行い、そのアクリル塗装を剥がす際にワイヤーブラシでガシガシやりまくってほぼウェザリングを完了させてしまい、油彩を多種つかって思う存分に楽しむ、というコンセプトで製作しました。


M4A1シャーマン@サンダース大付属高校風の製作

製作に使ったのはニチモの戦車プラモデルキットで、えらく古いものでした。ネットオークションで手に入れたもので、パーツもかなり少なく、大雑把な印象のキットでした。

パーツの点数が少なかったのもあって、1日で完成。ただ1点面倒で端折った手順があり、すべてが完成して写真を撮ったところで「あぁ…」となる残念なことになりました。ちゃんとやるべき手順はやりましょう。。良い Learning になりました。

さくっと出来たので写真なんてないのです!



M4A1シャーマン@サンダース大付属高校風の塗装

お楽しみの塗装でございます。今回はシャーマンの車体を見ながらやろうと決めていた、アクリル塗装剥がしをしている最中に荒々しくワイヤーブラシで傷を付ける、むにむにブラシ大作戦を実施したいと思います。まったく恥ずかしいネーミングの作戦ですな!

基本塗装を剥がすことを前提にしているので、プラ材が出てくるとちょっと嫌なのもあり、ラッカー塗料であるMr.カラーのライトグレーを塗っておきました。アクリル溶剤ではラッカー塗料は溶けない(はず)なので、これを下地にしておけばOK。

雑ですがまぁ良しということで…。続いて基本塗装です。フラットグリーンフラットホワイトを大量に突っ込んだとても明るいグリーンで塗装します。どうせアクリル溶剤を付けて擦ると色が濃くなりますし、ウェザリングで思う存分色を乗せても良くなるので、基本塗装は最終的に落ち着けたい色合いの2段階くらい明るい色で塗装していきます。

塗ってみたものの乾燥したところで思っていたほど色が明るくないので、さらにホワイトをどばっと足して2層目を塗装しました。

履帯は、ちょっとスルーしてもらいつつ、車体はほぼ想定していた色合いになりました。2層目の塗料が乾燥したところで、さっそくアクリル塗装剥がし+ワイヤーブラシを行う「むにむにブラシ大作戦」に入ります!

アクリル溶剤(下記の品)を固めの筆にとって車体に擦り付け、ぐにぐにやって塗料の表面が溶けてきたところで…

ワイヤーブラシ(100均製)の一番硬いやつでガシガシ表面を削ります!

がしがし!がしがし!…ぐにぐに…がしがし!がしがし!で、こうなりました。

ちょっと前の画像と見比べて貰えれば効果が分かると思います。ちょっとやりすぎて下地のライトグレーを通り越して成型色もチラ見えますが、まぁそれはそれ。車体の色が一段暗くなり(アクリル溶剤で擦った効果)、ランダムに車体に傷が乗りました(ワイヤーブラシでがしがしやった効果)。

車体後部はこんな感じに。

続いて砲塔です。効果が色の変化と風合いの変化が良く分かるので、「むにむにブラシ大作戦」をやった車体とやる前の砲塔をくっつけてみました。かっこわるい。

では砲塔にも「むにむにブラシ大作戦」の洗礼を!ていやー。

で、こうなります。

いい感じであります!合体するとこんな感じ。

今回はこの手法がどれくらいイケるか試してみるのが主目的だったので、あまり多くの技法を使わず、あとはスミ入れと油彩による風合い程度で完成に持って行こうと思います。

作業した日が違うので、次からの写真はホワイトバランスがちょっと違って、色が濃く見えますが、作業的には続きになります。まずはスミ入れ。ダークブラウンで窪みや構造物の周りの影になるところに色をつけていきます。

余計な分はエナメル溶剤を含ませた綿棒で拭き取ります。拭き取ったのが下の写真。

続いて油彩のお時間です。あとはもう思う存分色々な色を置いたり伸ばしたして遊びます。これらの色を(楽しくって記憶にない)適当に思いついた順で塗りたくっていきます。

よーし、とかオっ、とか言いながら深夜に塗っていたので経過の写真はありません、、(反省)

履帯は赤茶っぽくし過ぎてしまったので、改めてメタリックグレーやフラットアース等でよしなに調整しました。というわけで完成〜。



M4A1シャーマン@サンダース大付属高校風の完成ギャラリー

M4A1シャーマンであります。劇中に登場するアリサが乗るのもこのM4A1ですが、彼女の車輌は76mm砲塔、こちらは75mm砲塔です。そもそも違うやつなんだからデカール位置なんて気にしないのであります!

このシャーマンは油彩を使った2輌目で、まだまだ実験的な色合いの強い塗装なのですが、良い具合に複雑な色合いになって感動しています。同じことをもう一度やれと言われても、油彩で遊んでいた時間の記憶が楽しすぎて吹っ飛んでいる問題によりできないし、まぁ結果オーライですな。

後ろから見たM4A1シャーマン。お尻がかわいい。

斜め後方から見たところ。この角度が気に入っています。車体はよくある食事時の角度で。油彩を使った車輌はパステルで最後に仕上げた車輌と違って独特のツヤがあるのが気に入っています。自然光に出すとこのツヤが鈍く反射してなんとも言えない風合いに見えるんですね。

続いて例の決して言葉に出して人に言えない作戦「むにむにブラシ大作戦」の効果を堪能します。

それっぽいですね!塗装の剥げた感じは、剥げた色を細い筆で塗って作る、とか実際に剥がす、とかありますが、僕は実際に剥がすのが好きです。以前ケープを吹き付けて剥がしてみたりもしましたが、時分の想像を超えた何かが生まれる気がして、楽しいです。

後ろ側もなかなか良い感じ。

正面も良い表情になりました。

上からみたところ。良い色合い。

シャーマン@走っている風。望遠でちょっと斜めに傾かせて撮っただけ。

というわけでM4A1シャーマン@サンダース大付属高校風、でした。ニチモの相当に大雑把なキットを、これまた大雑把な僕が作って、ワイヤーブラシでガシガシやったりしつつ作ったわけですが、大変多くの学びのあった1輌でした。ワイヤーブラシ以外で良い感じの剥がしを実現できそうな何かを試してみたい、とか下地のラッカー塗料の色を真っ黒とか真っ白とかオキサイドレッドでやったらどうなるんだろう、とか、まだまだ面白そうなチャレンジが出来そうです。

それでは、See You!!