Jagdpanzer Ⅳ L/70 Lang - Girls und Panzer, Kuromorimine
前編に引き続き黒森峰女学園風のラングを塗装していきます。前回基本塗装から墨入れ細部塗装までいっていますので、今回はチッピング、車体下部の塗装、油彩でのウェザリング、そして完成写真までを紹介します。
前編はこちらからどうぞ。
後編スタート
後編はまずチッピングから始めます。チッピングといってもかなり激しくやってしまったので、これをチッピングというのか、いささか不安ではあるのですが、本人がチッピングのつもりでやっていたので、そういう事にいたしましょう。
まずはチッピング前の姿から。ここにデカールを何点か加えて、つや消しトップコートで保護したところから始まります。
チッピング(自称)をしました。
うーん。やりすぎたか…。
チッピングにはタミヤアクリルのジャーマングレイを使いました。本当はエナメル塗料でやりたかったのですが、塗料が切れていたので、ままよ!と勢いをつけてアクリル塗料で塗ってやりました。失敗しても手直しがきかない恐怖の一本道であります。
最初はビクビクとやっていたのですが、途中でなにかがプツっといったのか、オラオラモードに入りましてこんな状態になってしまいました。
チッピングですが、スポンジを使いました。100均で買って来た食器洗い用のスポンジを小さく(3cm四方くらい)にちぎって、ジャーマングレイをつけます。つけすぎないように、筆にいったん取ってからそれをスポンジに擦り付けます。
それを乾いた紙やらティッシュにぽんぽんっと当てて微かに点々が付くくらいまでにします。僕は手の平にポンポンやって頃合いを見るので、手がいい感じに黒ずんでしまいます。ワイルドを目指しているので問題ありません。
これをエッジ周りを中心にぽんぽんと車体に当てていきました。そのうち前述したようにオラオラモードに入りまして、ポンポンやってもあまり色がつかなくなってきたスポンジをゴシゴシと車体に擦り付けるという暴挙に出ますな。ぐっと抑えつけてそのままぐぐーぅっと下にずらすってぇと、こんな感じに雨だれに近い汚れになりましょう。
テンションがやや上がってしまい、べらんめぇ調になったので補正します。これが面白くって仕方がないので、オラオラとしていると、車体が全体的にこんな感じになってしまいました。
ちょっとやりすぎました。とはいえアクリル塗料で塗っているので、アクリル溶剤で落とそうものなら下地の基本塗装も落ちてしまいます。もはや打つ手はないと覚悟し、ならばと油彩でべろんべろんにする覚悟も決めてしまいます。
一気にいってしまいたいところですが、心を落ち着けて、車体下部も汚しておくことにします。上面がこんな状態なのに下部が綺麗ではバランスが取れません。若干自暴自棄になっていましたので、大雑把にやることにしました。
よごす前の状態。上の感じとバランスが超悪い。
使った材料は、100均に売っているオイルクレヨン(12色入り)とパステル(たくさん入り)です。茶漉しでオイルクレヨンの黒と茶を削って塗料皿(アイスの空きカップ)に入れます。その上から適当に黄色やら赤やら青やら茶やらのパステルを同じく茶漉しで削って入れます。この時点ではオイルクレヨンとパステルの粉がもっさり乗っている状態です。
そこにライターオイル(100均)をしゃーっとかけまして、筆で雑にかき回します。均一にしてしまうと面白みがないので、かなり粒が残っているが、液体でまとまっている、という具合の溶け具合にしておきます。それを車体下部にえいやーっと塗りたくります。粘度が高いので叩き塗る感じでしょうか。なんでエナメルのジャーマングレイを買っておかなかったんじゃー!という怒りをぶつけていきます。もちろん悪いのは全部自分です。
叩き付けてやりました。各種パステルの後がまだわかります。カオスです。勢いで履帯の上、車体の下の方にもドロドロ君を叩き付けてやりました。
乾燥したところで綿棒で適当に擦り落とします。いい感じに汚くなりました。これは目指すところとは大分違いますが、、、まぁここはこれでよし。なお、後ほどライターオイルで溶いた油彩のバーントアンバーを流し込むと、まるっと調和して良い具合に仕上がりました。
最後に油彩によるウェザリングを行います。ここからが残念なのですが、画像がまったく無いのですが、完成写真をベースに記録を残しておきたいと思います。
まずはMr.カラーのつや消しトップコートを全体に吹き付けて表面を保護しておきます。この後失敗した時に戻せるようにするためです。
使ったのは「ホルベイン 油絵具 12色セット」からクリムゾンレーキ、パーマネントホワイト、バーントアンバー、バーントシェンナの4色です。それぞれ綿棒に少しだけ(本当に少しだけ。蓋の裏についているものをちょっと付ける程度)とって、これをちょんちょん、と車体の斜めになっている装甲の上側につけます。
あとは男らしく親指の腹で一気に下へ流します!そうすると上の写真のような感じの跡がつく感じです。これを複数色で、ランダムな位置からちょっと量を多めにしたり、本当に少しだけの量にしたりと調整ながらやっていきます。
車体の全面も同様にやっていきます。やりすぎた場合は、エナメル溶剤をつけた綿棒で擦って落とします。トップコートでちゃんと保護できていれば、ジャーマングレイのチッピングはそのまま残るはずです。
上面等の上から下へ、の表現が使えないところは油彩をちょんちょんと付けるところまでは同じで、ここも親指の腹でぐいぐい広げます。乾いた筆を使うと良いという話もありつつ、親指でやるという大胆な感じがたいへん良い気持ちでしたので、男らしくぐいぐい行きました。超絶に楽しいです。
OVM 等の小物も親指でぐいぐい色を乗せると細かいところには色が入らないので、良い感じになったりしますな。
ポイントとしては均一にやらない、というところでしょうか。赤系を右側に入れたから左側にも入れないといけないことはなく、自由にやっちまえという感じですね。
そんなわけで油彩具を自由に使ってオラオラに塗り込んだところで完成です。いやー、楽しかった。
黒森峰女学園風ラングの完成ギャラリー
完成後、数日経つと色が落ち着いて良い感じになります。ラングには特に思い入れもなく、お安い戦車だな、くらいの印象でしたが、非常に姿の良いお気に入りの戦車になりました。
横から見た姿が実に良いです。
この鋭角な前面装甲!かっこいい!そしてラングくんは後ろ姿もたまらん!
車体後部もベランダでは良く分かりませんがなかなか良くできています。
シュルツェンを外したのはこの後部が意外と良い感じで、隠してしまうのが勿体なかったためです。パーツはあるので取り付けられるのですが、油彩を入れてないので、だいぶ違和感がありますな。。
基本塗装が明るいので、こんなに汚しても明暗がちゃんと残ってメリハリの効いた良い状態を保てました。うむ成功。
というわけでドイツ軍戦車のラングくん@黒森峰風の製作記録でした。この戦車はたいへんなお気に入りで同じものをもう一度作れい、と言われてもちょっと難しいなぁと思うわけですが、まぁレシピもこうやって残したので、なんとかなるといいなぁ。
実はラングくんのキットは他にも持っているので、今度はシュルツェン付きやってみようかなっとか考え中な今日この頃。それにこの子もお散歩に連れて行かねば。かっこ良く撮ってやらねばなー。
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