履帯の焼き止めを初心者の方向けに写真付きで紹介します。
最近の戦車の履帯はタミヤセメント等の接着剤でくっ付くのも多いですが、なんだかんだで、まだまだ焼き止め方式の車両は結構ありますね。僕が初めてこれに直面した時、いやいやそんなの無理だし、と思って心が折れそうになったことがあったので、ここで紹介しておきます。
履帯の焼き止めとは
戦車の履帯がまっすぐな状態で入っている場合、これを輪っかにしないといけません。輪っかにするには端と端を繋いで固定をするわけですが、大きく分けて2通りの方法があります。
接着剤でつける方法と、ここでいう焼き止めです。
説明書に必ず履帯のつなげ方が書いてありますので確認しましょう。接着剤でつけられるものは、必ずそう書いてありますし、焼き止めを推奨してくるものも必ず書いてあります(外国製だとたまに謎めいたものもある)。
焼き止めとはざっくり言えば、熱したなにかで履帯の突起を溶かすことで端と端をつなぎ合わせる、という結構ぐっとくる作業になります。
履帯の焼き止め箇所
接続箇所はだいたいこんな感じになっています(下記はマチルダ歩兵戦車の場合)。
穴に突起を刺します。
ここまではまぁ楽勝です。
焼き止めに使う道具
僕はドライバーを使っています。100均とかに売っているようなもので良いと思いますが、あまり太いと使いづらいので細めのものを選ぶと良いです。
これをガスバーナーで炙ります。ライター等でも良いと思います(僕はタバコ吸わないのでもっていません)。
青い炎の中に突っ込んで、ちょっと回転させつつ炙って、おおよそ20秒くらいでしょうか。火から話した時に白い煙がすうっと先端から立ち上るくらいだと、ちょっとやりすぎくらいの感じです。当たり前ですが、試しに触ったりすると大変な思いをすることになると思うで、やめておいて下さい。
焼き止めの実行
熱したドライバーの先端を先ほど接続した突起部分にあてがいます。
ちょっと押すと「ふにゃっ」と突起部がとけるので、押し付けるのではなく、そっとあてがうような具合でやると良いです。押し付けると一気に溶けるので、場合によっては履帯を切断してしまうことになりかねません(やったことある)。
ちなみに切れてしまったときはホッチキスで固定すると案外きっちり固定できます。ダークアイアン系の色で塗っておけばほぼ目立ちません。
先端が溶けたらドライバーの先で少し撫でるようにして広げます。釘の頭のように平らになる状態が理想的です。最近の僕は大胆になってきたので、表面を溶かしたら指の腹でぎゅっと押して広げたりというワイルドなことをしていたりもします。大丈夫ですそんなに熱くないです。
終わりに
やってみるまで結構不安な気持ちになったり、面倒でもう投げたくなる履帯の焼き止めですが、やってみれば案外うまくいきます。小学生も作るような戦車のキットでやることですから、何とかなるのであります。
これから戦車の世界にはいる方々の一助になることを願っております。
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