今日は戦車のサビ塗装(錆塗装)を初心者でもそれっぽく出来るようにする方法をご紹介します。戦車の場合、とくに排気管(マフラー)、エンジンルーム周りがサビっぽくなるようで、我々ペーペーとしてそれっぽく作りたいものであります。下の写真のようなそれっぽいサビ塗装をかんたんにやる方法をご紹介します。
簡単サビ塗装の概要
ざっくりやることを解説します。
- 100均オイルクレヨンの茶と黒を削って荒く混ぜる
- 100均ライターオイルを少しだけ垂らして筆に取って塗る
- (任意)明るいオレンジのパステルをランダムに擦り付ける
- ウェザリングマスターの金属色か、メタリックグレイでドライブラシ
以上で完成です。ポイントはオイルクレヨンの濡らし方と、塗りつけるところでいかにデコボコに盛れるか、というところです。
準備編
用意するもの
- アイス等の空きカップ
- 100均で売っているオイルクレヨン
- 100均で売っている筆
- 100均で売っているライターオイル
- 100均で売っているパステル or ミリタリーピグメント ラストオレンジ
- タミヤ ウェザリングマスター Fセット (金属色) or タミヤエナメルのメタリックグレイ
メタリックグレイはやたらと使うのでみんな持っていると信じています。
100均のオイルクレヨン(パステルって書いてあるが…)
100均のパステル
100均の筆
100均のライターオイル
ミリタリーピグメント ラストオレンジ
※ パステルのオレンジを削ったものでも良いと思います
タミヤ ウェザリングマスター Fセット (金属色)
※ エナメル塗料のメタリックグレイでも良いです
サビ塗料の仕込み
オイルクレヨンの「黒」と「赤茶」の2つ使います。下の写真の真ん中にある黒と2つに割れている茶色を使います。茶色使いすぎ。。
黒と茶のオイルクレヨンを茶こしで削ってカップ等に入れます。茶こしがなければ網目のものなら何でも良いでしょう。細かく削れれば良いです。
均一に混ぜる必要はありません。トントン、と振って荒く混ぜておく感じで良いです。
パステルの仕込み
ミリタリーピグメントのラストオレンジのように粉になっているパステルがある場合は不要ですが、100均のパステルを使う場合は、こちらも茶こしのようなもので削ってカップ等に入れておきます。
仕込みは以上です。実際の塗装にいきましょう。
排気管/エンジン等のサビ塗装、実践編
これで準備は整いました。やることを振り返ると、下記の3ステップです。
- 仕込んだサビ塗料を塗る
- 仕込んだパステルをつける
- 金属色でドライブラシ
① 仕込んだサビ塗料を塗る
ここでほぼ全てが決まります。気合い入れていきましょう。仕込みで用意したサビ塗料に1滴か2滴、ライターオイルを入れます。間違ってもびしゃびしゃに溶いてはダメです。削ったオイルクレヨンがドロッとして荒く混ざるくらいの具合にします。
写真の左側が削った状態、右側がオイルを垂らして筆にとった後の状態です。べちょっとしている程度の濡らし具合になっているのが分かるかと思います。これくらいでやります。
筆にとったら塗りつけていきます。おそらく削ったままのクレヨンが残っているので、それを表面がデコボコになるように乗せていきます。ここがポイントで、塗るのではなく、乗せる、です。盛る、とっても良いかもしれません。
あえてデコボコになるよう、ランダムに盛りつつ置いていきます。乾燥すると上のような状態になります。上から見るとこんな感じ。
ムラがあるくらいでちょうど良いです。もう結構それっぽいですね!このまま金属系の色でドライブラシをしてフィニッシュ!としても良いですが、僕はそこにパステルをちょっとかけたりします。
② 仕込んだパステルをつける
ライターオイルで濡らしただけなので、乾燥は一瞬です。片側を塗り終わった頃にはもう一方は既に乾いていると思います。作業をどんどん進めましょう。
次は仕込んだパステルをこすりつけます。水気を拭き取った筆を使います。適当にパステル粉を筆にとって、おりゃっとサビ塗装をした部分にこすりつけます。
こんな感じになります。だいぶそれっぽいですね!ここで使っているのはモデルカステンから出ているミリタリーピグメントのラストオレンジですが、結構いいお値段がするのでパステルのオレンジ系の色を削ったものを使っても良いと思います。
これで明るい部分が一層際立ちました。最初に暗いところを塗って、このステップで明るい部分(ハイライト)を際立たせる感じです。
③ 金属色でドライブラシ
最後に金属っぽくします。メタリックグレイでドライブラシをするか、タミヤ ウェザリングマスター Fセットを使います。ウェザリングマスターは400円前後で買えますし、お手軽なので初心者の方にはだいぶオススメです。色々使えるので持っていない方は買ってみても良いのでは。
今回はチタンの粉を付属のブラシに取り、適当にザッザッと擦り付けただけです。
わぁそれっぽい。
最初にオイルクレヨンをデコボコになるように持っておくことで最後にドライブラシをした時にいい感じに出っ張ったところに金属色がつくので、とてもそれっぽくなります。
マフラーやらエンジン部のサビは、ハルレッドを塗っておくだけでも良いっちゃ良いのですが、立体感がありません。こんな感じに100均グッズでそれらしくなりますので、お試しくだされ。
作例の紹介
M41ウォーカー・ブルドッグの場合
目立つ感じなので気合いを入れてやりました。今回の記事をそのままやって作った戦車です。
いい感じではないでしょうか!
38 (t) カメさんチームの場合
38t の時はパステルはかけていませんでした。それでもまぁ結構良い感じです。
まとめ
そんなわけでお手軽にできる、ほぼ100均的な戦車のサビ塗装をご紹介しました。排気管はそのままにしていた人も、ハルレッドを塗って終了にしていた人も、ぜひお試しください。また、ここに加えてさらに複数の色を使ったりすれば、さらに深い味わいの何かになると思います。その辺はいずれ色々試していこうと思います(青とか入れたり)。
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