マケットの38 (t) は地雷キットだが楽しいことは否めない

こんにちわ。またまたご無沙汰をしておりました。ここしばらく更新から遠のいていたわけですが、たまには更新しなきゃ!ということを思い出しました。2021年の5月は大変久々にやる気を出しまして、何輌か完成をしましたので、本日はMaquetteの38(t) をご紹介します。

Maquetteの38 (t) というやつは実に罪なやつでして、中古のキットが2000円未満で売られているものですから、ついつい買ってしまいます。自制しろって話なんでしょうが、もはやこの世界に足を突っ込んでしまったら自制なんて効きやしません。そんな次第にずいぶん昔に積んだキットを製作することにしました。

だいたい難キットで四角にならない、すごい隙間が開く、説明が間違っている感じしかしなくて途方に暮れる、という時間を過ごしながら作ることになるわけですが、まぁ今回もそうでした。そんな風なキットですと、諦めも付くというもので思い切ったことができます。

フェンダーは派手に吹っ飛ばしまして、履帯をガッツリ露出させてやりました。履帯が見えると荒々しいですし、格好良いです。定番加工ですね。ちょっと飽きたらフェンダーをニッパーでずパーっと切り離してしまって、断面やらは深く考えずに「ダメージ受けて吹っ飛んだから大変な事態」ということで気にしないのが吉です。悩んだら泥で覆って誤魔化します。

まだ謎のワイヤーも巻き付けたりしました。100均で買った妙に細いワイヤーで詳細はよく覚えていません。金属なので曲げたところで勝手に戻ったりしないため、形状をつけやすいのが大変よろしいです。これを砲身にグルグル巻いたり、車体になんとなく絡ませてみたりします。

余った履帯パーツを車体後部に付けましたが、こちらにもワイヤーをなんとなく這わせてあります。なんとなく車体にくっつくための何かですが、具体的には知りません。

車体下部は一度ちゃんと塗ったのですが、このままでは面白くないな、と思いまして、ウェザリングペーストのマッドホワイトに油彩具のバーントシェンナを混ぜたものを大胆に塗りたくってやりました。ただし一色だけだと大変薄っぺらく、嘘っぽいので、乾燥してから上から色を重ねていきます。

塗り重ねていくことを念頭に、最初のウェザリングペーストを暗い色にして塗りたくるのが良いと思います。その後、元のマッドホワイトを叩き塗ってハイライトを入れたり、黒パステルを綿棒に擦り付けたもので黒いところを入れたり、墨入れ塗料で縁取りを暗くしたり、オレンジ色のピグメントをなんとなく上の方に擦り付けたりして、こんな感じです。

塗っている最中は不安でいっぱいですが、適当に重ねていくとそれらしくなるので、強い気持ちが必要です。ですが、気合の入れた高額キットでは中々勇気が出なくて出来ないかなぁ。


ハイライト入れは戦車塗装でも大好きな工程でして、じっくり楽しみながらやります。使うのは例によってホルベインの油彩具セットですが、なんだかんだで買ってからもう5年くらい経ちました。絵を描くわけではないので、当然バッチリ残っています。でも白とか赤とか肌色とか、何色かは使いながら買い足したりしました。

白をそのまま使うと強烈なので、最初はグレーを黒と白で調色してハイライトを入れていきます。一度ハイライトを入れて雰囲気を見たところで、さらに強調したいところに白に近いグレーを入れてより強調していくような流れで塗っています。そういえば、塗り方がだいぶ変わったので、どこかで紹介しよう。

そんなわけで、38(t) の製作でした。もうちょっと細かいステップを撮影したやつで、また製作記を書きたいと思います。では、以下作品ギャラリーです。

またお会いしましょうー!