[戦車塗装] 黒森峰のパンターG型を迷彩塗装してウェザリング仕上げ

今回はパンターG型、スチールホイールであります。安心のタミヤさんから1/35スケールです。ガールズ&パンツァーの劇中で登場するパンターもこのG型ですね。そしてダークイエロー単色で塗るつもりが、迷彩にしたい欲求に負けて塗装した挙句、黒森峰のデカールを貼りたい欲求にさらに負けて、結果迷彩の黒森峰パンターG型に仕上がってしまった、というお話しです。

やっぱりパンターかっこいいなぁ。



タミヤのパンターG型スチールホイールの製作

さて製作ですが、タミヤさんですから、1つずつ丁寧に組み合わせていけば問題なく組みあがります。製作に使ったのは タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.174 ドイツ陸軍 戦車 パンサーG スチールホイール仕様 です。パッケージはこんな感じ。

この迷彩かっこいい…!というわけで組み上がりました。

さー塗りましょうぞー。



パンターG型の迷彩塗装とウェザリング

さて塗装をどういう感じにするかが悩ましいところです。黒森峰女子のパンターな(パンサー中戦車)ならダークイエローですが、そんなにシンプルに仕上げて良いものか。それよりも箱絵がかっこいい。箱絵がいいなぁと思って眺めていた結果、箱絵を目指して迷彩塗装をすることに決めました。


基本塗装

下地はなしでそのまま筆塗りで基本塗装からはじめていきます。僕は下準備的な行為が苦手でやってみてから修正するタイプです。そのぶん良く失敗します。今回は箱絵を目指したいので、まずはグリーンで車体全体を塗って、それから迷彩模様を描いていくことにしました。

今回はアクリル塗料のフラットグリーンに同じくアクリル塗料のフラットホワイトを混色したものを塗りました。2回か3回薄塗りで厚ぼったくならないように塗っていきます。


迷彩塗装:2色目

2色目は黄色っぽいので、アクリル塗料のデザートイエローを塗りました。箱絵を見つつ、ないところは適当に迷彩柄を描いて遊びます。たのしい。

迷彩塗装 : 3色目

3色目は茶系の色なので、アクリル塗料のレッドブラウンです。転輪も迷彩が入っていて面白そうなので、こちらも迷彩にしてみました。3色迷彩であります。さらに細部塗装もやっちゃいます。

まだアンブッシュ迷彩に手を出すのは時期尚早と思われたので(箱絵はしてないし!)ここまでということにします。


スミ入れ + デカール

スミ入れはエナメル塗料のフラットブラックライターオイルで溶いたものので行い、乾いたところでエナメル溶剤で濡らした綿棒で拭き取りました。今回は気合いを入れて拭き取ってしまっ他ので、なんだか味わいのない感じに。。

うーん、なんか違う。。


履帯を履かせる

上の写真でもう履いちゃってますが、履帯は下記記事のお手軽ウェザリングを通したものを履かせています。

一旦完成

そこからウェザリングマスターやピグメントを使って仕上げたところで、下記の状態です。気に入らなかったので写真も適当。。。逆光で誤魔化そうとする感じが小賢しくて我ながら素敵。


油彩具 + ピグメントドサ掛けの目覚め

さて上記の状態になってから数ヶ月が経ちまして、なんか違うし、一旦完成であってまだ完成じゃない、ということで写真も撮らずに放置していたパンターG型くん。油彩具を導入したりなんだったりして慣れてきたところで、もう一度チャレンジしてみることにしました。

で、こうなりました。

だいぶ変わりました。。。

これはもうオラオラでしたので経過写真がありません。思い出せる限り記録を残しておくことにします。

まずは全体的に彩度が高くてまとまりがないので、油彩具のアイボリーブラック、バーントアンバーで全体の色調を落とします。ちょんちょんと車体につけたら、ドライブラシの要領で硬い筆でほうきで掃くような感じで薄く広げます。暗い色を広げると全体のトーンが落ち着きます。これを車体全体に行いました。

続いて同じく油彩具のパーマネントホワイトでハイライト部分を作ります。同じ要領で油彩具をちょん付けして硬い筆で広げます。暗くしたところのすぐ横を明るくするとコントラストが効いて良い感じです。

油彩具は乾燥が遅いので、乾燥しきる前にピグメントをつけて定着させます。油彩具が乗っていない車体にそのままピグメントを振りかけても、溝に少し残るだけで、パンター正面の傾斜装甲のようなところでは全部ザーッと落ちてしまいます。油彩具があると良い具合に表面がベタつくので、ピグメントが落ちずに残るんですね。そのまま油彩具が乾いてピグメントも定着、はいめでたし、という塩梅であります。

今回使ったのは、ミリタリー超級のコンクリートライクです。そのままだと粒が大きいので少し取り出したら、筆の反対側を使ってゴリゴリ潰します。いい感じに粉っぽくなったら、もう後はえいやーなのであります。

「えいやー」の掛け声と共に筆にとった粉をどさっと振りかけます。落ちた粉は回収できるようになにか敷いておきます(ケチ)。ピグメントの残り方はアンコントーラブルですが、まぁそれはそれで味ということで楽しむことにします。

そんな結果が、上記の写真にあるパンターくんです。粉で白っぽくなってはいますが、迷彩模様も良い具合に馴染んでいますし、なかなか風格のある仕上がりになったんじゃないかと思います。

というわけで完成!



黒森峰女子のパンターG型完成ギャラリー

なんだか気に入らないときは一旦そのままにして、しばらく経ってから何とかする方式は結構うまくいきますね。何ヶ月か経つうちに別の塗装技術やアイデアを学んでいるので、その学習分で仕上げられるようになる感じなんでしょうか。

ちょっと白っぽすぎる気もしますが、こういう仕上がりの戦車は飾り映えが抜群です。

前面装甲がお気に入り。すごい戦ってきた感(ただしダメージはなし。。)

ちょっと側面はやりすぎた。。。

後部もそれらしくなっております。

横から。履帯は瞬間接着剤で1番最初のところと真ん中あたりを転輪に固定させています。

履帯の迷彩模様はだいぶ見づらくなりましたが、ほのかに見える感じがまたいいのであります。スチールホイール感が出るようにウェザリングマスターFセットの金属系でドライブラシをしていますが、うーん、いまいちこの写真じゃ良くわからないですね。。

正面から。中戦車とはいえ重量、大きさは重戦車級。流石の迫力であります。

続いて後ろから。

かっこいい。。。お散歩に行くのが楽しみであります。最後にお気に入りの正面装甲で締めます。

だいぶかっこいい。


パンターG型塗装のまとめ

途中に数ヶ月期間が空いてしまったため、最終的にだいぶ時間がかかったパンターG型くんですが、当初思っていたものとは違うものの、新しい発見のある仕上がりができてとても良かったです。油彩+ピグメントの仕上げは色々応用がありそうなので、色々試しがいがありそう。

ちなみに今回は1記事に全部突っ込んでしまったため、ページが重かったらすみません。。