ウェザリング手法のノウハウを残しておくコーナー、今回は油彩具を下地にしてピグメントをドサがけにした時の話です。最初にやったのは10式戦車で、2度目にやったのはパンターG型黒森峰風でした。両方とも一度完成したものの出来が気に入らず、数週間放置していた車両でした。
今のところ僕の使い方は、塗装してもボンヤリとしてしまった車両に、油彩具で濃いめの色合いでアクセントをつけて、その上から明るめのピグメントをバサバサっとかける方法です。
パンターG型の場合は車体前面に大胆にドサかけして、こんな感じに仕上がりました。10式戦車の場合はサイドスカートにドサかけをして、こんな感じです。
準備編
準備するものはこちら。
- 油彩具
- ピグメント
油彩具
僕はホルベイン油彩具を使っています。12色セットなのでまず困りません。
ピグメント
今回はモデルカステンから出ている、ミリタリーピグメント超級コンクリートライクを使っています。そのままだと粒子が荒いので、筆の反対側で潰して細かくして使っています。また100円均一で売っているパステルでも、白と肌色を混ぜたようなものを用意すれば似たような具合になります。
実践編
やることはまず油彩具で車体にランダムでウェザリングを入れていきます。バーントアンバーやアイボリーブラック等で暗い部分を入れ、ホワイト系でハイライトを入れます。そして油彩具が乾く前に上からピグメントを適当にドサっとかけて、残ったもので整える、という流れです。
油彩具で車体の色味を整える
油彩具は綿棒等に少しだけとって、それを車体にちょんちょん、とつけます。そこを乾いた硬めの筆(僕は100均で購入した豚毛の筆を使っています)で前後左右に色を薄く広げていきます。特に薄めたりはせず、そのままの油彩具を使っています。
バーントアンバーで茶色味を入れたり、アイボリーブラックでメリハリをつけるための暗部を入れます。またエッジ等にパーマネントホワイトでハイライトを入れることもあります。僕は明るいところと暗いところのメリハリが効いた戦車が好きなので、あえてこういった明度の差をつけます。
ピグメントをドサ掛けする
最近よく使っているコントリートライクを使います。超級というだけあって、そのまま掛けても非常にそれらしい仕上がりになってくれる凄い子です。
10式戦車の場合
というわけでモヤっとした戦車の例がこちら。
10式戦車くんです。モヤっとしています。油彩具をチョン付けして広げる、という作業を繰り返して表情をつけたところにコンクリートライクをどさっと掛けたのがこちら。
あえてブラックやブラウンで明度を下げて、そこにばさっとピグメントをかけることで、エッジのハイライトを強調しました。また油彩具の上にランダムにピグメントが残るので、それもまたいいアクセントになりました。
パンターG型スチールホイールの場合
すごくわかりにくい Before ....
そしてすごくわかりやすい After...
この場合もブラック等の油彩具を正面装甲に広げてあります。車体全体の色調が落ち着いたところで、コンクリートライクを上からどさっと掛けて、残ったのがこの状態。ちなみにコンクリートライクは結構高いので、どさっと言ってもそんな多量ではありません。小さなカップに入れたピグメントをばさっとかける程度です。
最後に
今回はちょっと写真の材料が少なくてわかりにくかったですね。。。また別の車両でやることがあったら細かく撮影をして記事を更新します。では!
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