[戦車塗装] ティーガーⅠ後期型を冬季塗装+ツィメリットコーティング仕立て(前編)

German Heavy Tank TigerⅠ Late Version (Panzerkampfwagen VI Tiger Ausf. E), Tamiya, 1/35

今回は以前写真で見てすごく憧れていたティーガー(タイガー)重戦車の冬季塗装をして見たいと思います。その方の作例ではツイメリットコーティングをしていてさらに全体が白く塗装されていましたので、深く考えずに真似をしてみました。クオリティはさすがにまだまだ追いつきませんが、とても格好良く仕上がって満足のいく1輌になりました。

今回は前編、中編、後編の3回に分けてこのティーガー君の塗装記録を残しておきます。ちなみに写真では側面のワイヤーを塗り忘れていますが、後から補修しています。またフィギュアはタミヤさんのキットに付属していた人を使っていますが、今後冬服の戦車長を乗せようかなっと思ったり。

ちなみに今回も塗装は全て筆塗りです。


ティーガーⅠ 冬季塗装の塗装レシピ



ティーガーⅠ の製作(w/ツィメリットコーティング)

組み立て編

今回製作に使うのは、タミヤさんから出ているティーガーⅠ型の後期バージョンです。タミヤさんの戦車の箱は見ているだけで幸せになれますね(だから積み上がる)タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.146 ドイツ陸軍 重戦車 タイガーI 型 後期生産型 プラモデル

さすがのタミヤさんクオリティなので組み立ては全体的にスムーズに行きますが、あまり初心者にはオススメしないキットです。というのも履帯が連結式履帯(1枚ずつバラバラになっていて、1つずつ繋げて組み立てるタイプ)なので、初心者にはややハードルが高いと思います。

ちなみに連結式履帯の組み立て方法は下記の記事を参考にどうぞ。

タミヤのキットなのでそれぞれの履帯パーツの合いは抜群です。以前別のメーカーのキットでやったときは合いが悪くて指がひどく痛くなりましたが、タミヤのならそういった問題はありません。楽しくできます。

とはいえ履帯はまぁ車体がある程度仕上がってからやればいいので、ひとまず置いておいて、組み上がりました。

上の写真は組み上がった後で、ツィメリットコーティングをするのに邪魔なOVMをひっぺがした状態です。ツイメリットコーティングをする場合、下記のパーツは接着しないでおくのが良いと思います。

  • 砲塔の予備履帯(左右)
  • 車体後部のエンジンカバー
  • 車体後部のジャッキ、シャックル等のOVM(まぁ邪魔になりそうなものたち)

僕は一度作ってから「あー」と思ってひっぺがしました。はっはっは。


ツィメリットコーティング編

さて色々と戦車を作ってきましたが、なんとなくハードルが高そうで敬遠していたツィメリットコーティングに挑戦してみたいと思います。Learn and Be Curious ですしね、新しいことチャレンジしないでどうするって話ですよね。

ツィメリットコーティングなのか、ツィンメリットコーティングなのか良く分からないのですが、ここではツィメリットコーティングで統一します。なぜならコーティングブレードの説明書にそっちで書いてあったから。

さてキットによってはこのツィメリットコーティングが車体に最初から刻まれているものもあるそうですが、多くのキットはそんな事ないので、自分でやることになります。使う道具はこちら。

それぞれ解説します。


ポリエステルパテ

今回はタミヤさんの2液性ポリエステルパテを使います。2液性、と聞くと難しそうに聞こえますが、2つのチューブから出した歯磨き粉的なものを、付属のヘラで混ぜ合わせて使うだけです。やってみたら思った以上に簡単に拍子抜けしました。お値段は400円前後。

コーティングブレード

気合いでコーティングを刻むのは上級者から、ということで、ペーペーである僕としては道具に頼るわけであります。こちらも同じくタミヤさんから出ている、1/35 ドイツ戦車のコーティングブレードを使います。パテを塗った上からこのコーティングブレードを押し当てればツィメリットコーティングが再現できるという、何とも便利なアイテムです。1000円前後。

コーティングブレードは使用後にパテが固まる前にちゃんとラッカー溶剤等を使って拭き取れば、何度もでも使える優れものです。1輌のために買うのは勿体無いかもですが、何輌か作る可能性があるなら、買っておいて損はないと思います。何より簡単にツィメリットコーティングができてハッピーです。


ツィメリットコーティングはじめます!

勢いよく始めましょう!

まずはこんな感じに豆腐の空きカップの裏に2つのチューブから同じくらいの長さ(小さい方のは少なめでも良さそう)を出して混ぜます。混ぜるのに使っているのはそこらにあったプラの破片。。。たぶん豆腐のカップをハサミで切ったようなもので大丈夫です。

練りからしの色というか、キャップと同じ色になれば良い感じらしいです。すごくいい感じの色合いになりました。15分くらいすると少しずつ硬化が始まってくるので、最初は少なめに出して試してみると良いです。

まずは前面にやってみました。カンタンでした。端っことか、何かパーツがついているところの周りはぐちゃっとしていて残念な感じですが、最初ならまぁこんなもんでしょう。

手順としては、まずパテをヘラで塗りつけます。厚みはさほどなくて良いです。ちょうど表面が隠れるくらいで十分でした。そこにブレードを当てて(1/35サイズの大きいやつ)横にスライドさせます。0.3-0.5mm程スライドさせたら、上か下にブレードを少しだけ動かします。これで縦の線が入ります。また少し横にスライドしたら、また上か下にブレードを動かす、この繰り返しです。

それだけですね!

コーティングを乗せたくないところは、下の写真のサイドカバーのようにマスキングテープで保護しておけば安心です。硬化する前に剥がせば綺麗に取れます。まぁ硬化した後でもデザインナイフ等で削り取ることができるので、そんなにストイックにならなくても良いかもですね。

 こんな感じで砲塔、車体側面にもコーティングを施しました。

かっこいい。


硬化をまつ

コーティングをする面の全てをちゃんとやったら、そのまま硬化を待ちます。夜間に作業をしていたので、翌日の夜までそのまま放置しました。

1日経ったところで恐る恐る触ってみると、おお、これは!カッチカチであります!パテすごい。固まったところで外していた予備履帯やOVMを付け直して製作完了とします。


ちなみに今回はサイドのフェンダーを適当にカットしたり、端っこをペンチで捻ってみたりしました。参考にした作例がそんな感じにしていたので、真似をしてみた感じですね。



前編のまとめ

白ティーガーくん前編は以上になります。初ツィメリットコーティング、中々悪くありません。中編では塗装に入っていきます。