German Heavy Tank TigerⅠ Late Version (Panzerkampfwagen VI Tiger Ausf. E), Tamiya, 1/35
さて前編に引き続き中編であります。前編ではツィメリットコーティングを行って製作が完了したので、中編では塗装を行っていきます。白くしちゃいます!
結局前回は塗装をしていないので塗装レシピを再掲します。
ティーガーⅠ 冬季塗装の塗装レシピ
- 筆塗りのみ
- 【下地塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-19 スカイグレイ つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-60 ダークイエロー つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-57 バフ つや消し(木部)
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-64 レッドブラウン つや消し(木部)
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 X-10 ガンメタル(鉄部)
- 【細部塗装】Mr.カラー C8 シルバー(鉄部)
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-56 メタリックグレイ(鉄部/ワイヤー等)
- 【砲身先端】100均パステルのブラック
- 【スミ入れ/フィルタリング】タミヤ スミ入れ塗料ダークブラウン
- 【スミ入れ/フィルタリング】ホルベイン 油絵具 バーントシェンナ
- 【白塗装】ホルベイン油絵具 パーマネントホワイト
- 【履帯】タミヤ アクリル塗料 XF-84 ダークアイアン
- 【履帯】100均のクレヨンを削ってライターオイルで溶いたもの
- 【履帯】100均のパステルを削ったもの
ティーガーI後期型(タミヤ) の冬季塗装
それでは塗装に入っていきます。前回製作が終わったのがこちらの写真でした。(その後マスキングテープは引っぺがしてあります)
下地塗装
白めに仕上げたいので、珍しく下地の塗装を行いました。アクリル塗料のスカイグレイでざっくり全体を塗ります。こういうのはスプレーだと早いのになーと思いつつ、大きめの筆でざぁっと塗ります。塗料の膜が厚くなるのは嫌なので、水でやや薄めた状態で塗りました。
思っていたより暗い色になってしまって気持ちが凹みました。もっと白を入れて塗ればよかった。
基本塗装
続いて基本塗装をします。かなり明るめの黄色で塗ることにします。
右側のお豆腐カップに入っているのが調色した状態。アクリル塗料のダークイエローとフラットホワイトの混色ですが、先にフラットホワイトを入れてから、ダークイエローで好みの濃さまで色を変えていくのが良いです。ダークイエローから入ると必要以上にホワイトを入れる羽目になり、塗料が余って悲しい気持ちになります。
2度塗りしました。うーん、薄口な感じ。でもこれで良い。
スミ入れ + フィルタリング
続いてスミ入れというかフィルタリングというか、味付けというか、白くする前の味付けをいたします。スミ入れ塗料ダークブラウン(最近ついに一瓶使いきりましたよ!)とバーントシェンナを別の豆腐カップに入れて、100均のライターオイルも追加していい感じに混ぜます。
色合い的に右上のカップの色合い。これをオラオラでびしゃびしゃと車体に塗りつけていきます。せっかくスン、とした感じの色合いに落ち着いていたティーガーくんがやんちゃ坊主に。。
よーしよし、と心の中で呟きました。想定どおりの着地であります。この後汚れを拭き取りましたが、結論から言えば、ふき取らなくて良かったです。ちなみにエッジ周りのこの後白くしない部分はふき取らずに残しておきました。
冬季塗装を行う
さて冬季塗装は色々なやり方がありますね。今回は油彩具を使ってチャレンジしてみようと思います。どうしてそう思ったのかは定かじゃないのですが、なんとなくいい感じになるような気がして。
ツィメリットコーティング部から少しずつやってみます。油彩のパーマネントホワイトを綿棒に少しとってちょんちょんとつけては硬い筆で広げてみたりします。
うーん、あれぇ。。なんか違うなぁ。。
広げてみますが、やっぱりなんか違う。。もう少し強めに白を入れてみます。
ツィメリットコーティング部に筆にとった油彩具をそのままガシガシ乗せてみました。ちょっと近づいたかも。
あえてフィルタリング塗料をふき取らなかった車体下部のツィメリット部が白を乗せると際立ってとっても良い感じに。ふき取らない方が面白くて良いっぽいですね。
車体側面。だいぶ白くなってきました。同時に気持ちが大きくなってきて、もっとオラオラで油彩具を乗せてやってもいいんじゃないかという気分になってきます。
というわけで油彩具を筆に取り、叩き塗る作戦を始めました。これが意外と良い。べちょっと塗ると実に妙な具合なのですが、べちょっと塗ったところを筆でベタベタ叩くと色むらができたり、凹凸ができたりして、中々良いのであります。
調子にとってサイドカバーにも油彩具を叩き塗りました。
けっこうな量を叩き塗りましたが、ようやく目指していた白さが出てきました。叩き塗ると油彩具の層ができるのでキリッと引き締まった色が出ますね。
どんどん叩き塗ります。
叩きまくりました。上から見たところ。この時点ではまだ油彩具が乾燥しないので触るとべたっと手に塗料がつきます。同様に砲塔も白くしました。
ここからは油彩具が乾くまで乾燥を待ちます。2日くらい経ってもまだ触ると少しべたついたので(季節は2月)、3日ほど待つといい感じに表面がしっかりと硬化しました。油彩具は乾燥まで時間が掛かるのが難ですな。
戦車長フィギュアを塗装
その隙にフィギュアを塗装します(と言いつつ、Ⅰ号指揮戦車を完成させちゃっていたり)。キットに付属の偉そうな人を塗ります。冬季カラーになっているのに普通の服で乗せることに若干の抵抗を感じつつ、代替案もなかったので塗ります。
アクリル塗料のダークグレイで服を塗って、フラットフレッシュで肌を塗り、フラットブラウンでブーツを塗ります。ああ、説明書どおり。左側は Dragon の Hetzer についてきた人でこの後 Ⅰ号指揮戦車にご搭乗。右側がタミヤの戦車長。
墨入れ塗料のダークブラウンで全身を塗って、拭き取り。その後帽子やら襟やらの細部を塗り分けて、エナメル塗料のライトグレイでドライブラシをしました。顔にはバーントアンバーを塗り込んでから黒目を塗り、唇にエナメル塗料のフラットレッドを入れます。油彩具のバーミリオンヒューで頰に赤みを入れて、ハイライトに油彩具パーマネントホワイトをつけて筆で優しく広げたりしました。この辺はまだ中々うまく出来なくて、細かくご紹介できるレベルではないですね。。
フィギュアご搭乗
数日経って乾燥したところでご搭乗いただきました。いい感じ。
上から見たところ。全部白くすると微妙なので、砲塔は微妙に塗りつぶさずに仕上げました。
細部塗装
木部や金属パーツ、予備履帯を塗り分けます。途中がないので完成写真にてご紹介。
消火器は最近赤く塗るようになりました。なんかほら、楽しい感じがしますでしょう。
履帯の製作・塗装
いつもベルト式履帯の戦車ばかりなので、連結式履帯の戦車は苦手なのですが、もう買っちゃったものは仕方がないので頑張ってやります。とはいえタミヤさんのキットなので合いが良くてあまり苦労しませんでした。
ここも経過がないので完成写真にて。ひとまず履帯の内側は先にアクリルのダークアイアンを塗装しておいてから流し込み塗料を入れました。どうも接着が弱くなってしまったので、流し込み塗料を入れてから塗った方が良かったかも。
車体に巻きつけてから、今度はエナメルのダークアイアンで外側を塗装しました。はみ出しても拭き取れますが、面倒なのでちまちま気を使いながら塗りました。
乾燥後に例のお手軽手法を組み上げた状態から無理やり実践することにしました。
まずはお手軽ウェザリングと同様に茶色の汁を用意し、太めの筆に吸わせて流し込んでいきます。乾かないうちに別の筆で赤やら黄色やらの粉をずいずい振りかけました。
ここで一度、Mrカラーの銀(シルバー)でドライブラシをしてギラギラにしてみつつ、タミヤのウェザリングマスターのサンド系の粉をランダムに付けたりして…完成であります。案外うまくいきました!車体につけてから整えると色味の調整がしやすいのでいいですね。失敗して車体についたりすると面倒ですけど。。。
後部エンジンカバーをそれっぽく
達人には敵わないまでもそれっぽくはしておきたいと思います。
黒のパステルで焦げ汚れを入れつつ、ライターオイルで溶いた赤茶系の色や黄色系や白系の塗料を流し込んで見ましたが、いまいち思うようにはいかず、何となくこんな感じで着地しました。もっと目を引くような仕上がりになるまで頑張れば良かった。
完成!
いつもですとここから謎の液体や謎の粉や謎のペーストやらによるめくるめく何かをするのですが、ちょっともう結構これかっこいいな!!!と思い、これにて完成としました。後編はこれでもかっというばかりに完成ギャラリーであります。
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