[戦車] M10駆逐戦車に自作土嚢を積んで製作する(前編)

今回はAFVクラブのM10駆逐戦車(1/35)を作ってみます。タミヤばっかりじゃないよー別のメーカーのもちゃんと作ってるんだよーというところを見せたいわけではないです。今回のキットは気合を入れたい気持ちになったので、紙粘土で土嚢を作って積んでみました。小学生ぶりくらいに紙粘土を触った気がしますが、無性に楽しかったです。


前面にもりっと、後部にちょびっと積んで、タコ糸を適当に回して固定しています。アメリカ戦車に色々と載せまくる遊びが好きな大人を良くみますが(そして超かっこいい)、その気持ちがとても良く分かるような思いがいたしました。いつかシャーマンでごっそり積むんだ(決意)そんなM10くんの製作および塗装をご紹介します。



M10駆逐戦車の製作

今回の製作に使うのは AFVクラブから出ている M-10 のキットです。ちょっと古そう。AFVクラブのキットは初なので探り探り、という感じでしたが、モールドもしっかりしていてむしろ精巧だなと思いました。

初めて作るメーカーの戦車はテンションが上がりますなー!というわけで、いつものように特に工夫を加えるでもなく、説明書に沿ってちまちまと製作をしました。色々な工作を加えられる人ってすごい。2週間ほどチマチマ製作を進めて完成しました。(写真なし。。)

さて、作ったところでやっぱり何か工夫をしたい気持ちが昂ぶってきました。M10の写真をぼうっと見ていると、どうも土嚢を積んでいそうです。よしよしそうか土嚢か、土嚢積んでみたいとは常々思っていたんだよな、ということで、土嚢を自作して積んでみることにしました。


1/35 の 土嚢を作ってみる

調べてみたところ、紙粘土を使って作ることができるそうです。よしよしいいぞ、紙粘土なら100均に売っているではないか。ということで買ってきた100円均一の紙粘土をちぎって作った土嚢をしこたま積んでみました。

おお、土嚢に見える!土嚢に見えるぞ!

そのままだと崩れ落ちてきそうだったので、太めの糸(これも100均の手芸コーナーに置いてあったもの)を適当に巻きつけて抑えてあります。それっぽい、これはそれっぽいよ!素組みから一歩先に足を踏み出すと、なんだか上達した感があって良いですな。

まずは準備ですが、紙粘土を袋から出して1/10くらいをちぎります。土嚢ってそんなにたくさん粘土を使わないので、とりあえず1/10くらい千切ったら元の袋に入れておくと良いと思います。手を濡らすための水をなんぞの空きカップにでも入れて手元に置いておくと良いです。

探り探りだったので写真がないのが心苦しいのですが、次のステップで土嚢を作ることができます。

  1. 手を濡らしておく
  2. 紙粘土から土嚢1個分の粘土をちぎる
  3. 適当にこねて気持ち横長に整形する
  4. デザインナイフ等薄くて硬いもので水平に溝を入れる

袋の端を絞っているようなおしゃれな感じとかにはなりませんが、それっぽくはなると思います。作業を始めたところ楽しすぎてズンズン積み上げてしまい、たっぷり盛ってしまいました。これは楽しい遊びであります。

後部にも盛っちゃった。さ、塗装にうつりましょうー。


M10駆逐戦車の塗装

今回も筆塗りですが、何となく金属感のある戦車なので、下地をシルバーで塗装しておくことにします。100均に売っているツヤありシルバーです。何だかそれっぽくてテンションが上がりますし、直接塗るより塗料の食いつきがだいぶ良いです。


下地塗装

そんな次第で100均のツヤありシルバーを吹き付けておきました。数時間で乾燥します。


基本塗装

最近リビングでAmazonプライムビデオの洋ドラなんぞを見ながら塗装をしちゃったりしています。家族の時間を大事にするということでありまして、まぁ筆塗りですから飛び散ったりもしないのでリビングでも出来ちゃうんですよね、こぼしたりする事件を起こさなければ(まだおきていない)。ちなみにこれを製作していたのはまだ冬の時期でして、コタツに入って戦車を塗ったりできるのも、また筆塗りの有意義なアドバンテージなのであります。

アクリル塗料のフラットホワイトに、同じくアクリル塗料のオリーブドラブを加えたものを用意して、それを塗りました。通常のオリーブドラブよりもかなり明るめの色になっています。2回ほど重ね塗りをして表面を整えました。

ちなみに記事とは関係ないですが、Fringe(フリンジ)面白いですよ。シーズンを重ねるほど面白くなっていくというちょっと意味わからないドラマですが、見る価値ありです。シーズン5で完結していて全部プライム対象になっているのがとっても好印象です(2017年09月現在)お戦車をしながら全部見ました。ちょっとグロめの表現で毎回度肝を抜いてきますが、抵抗なければ相当楽しめると思います。


細部塗装

細かいところも塗り分けていきます in コタツ。土嚢はバフ、ガンメタルで機銃、予備履帯はダークアイアン、荷物袋はダークグリーンで塗装してあります。

ちゃんと土嚢に見えてきました。また戦車を持った時の重量感がとてもいい感じです。ちなみに我が家のコタツは 10月中旬から6月中旬まで出ており、相当のカバレッジを誇るリビングの王様的な存在です。


車体内部の塗装 + スミ入れ

車体の内部は説明書の指示通りフラットホワイトで塗装しました。配管っぽいところはフラットブラック。完成後の写真ですがこんな感じです。スミ入れ後にウェザリングマスターFセットの金属粉を擦り付けてあります。手軽に金属感のある仕上がりにできるので重宝しています。

スミ入れはダークブラウンで、薄めに入れたので拭き取るのではなく、エナメル溶剤をつけた筆で流し落とすような形で余計な部分を落としました。


フィルタリング

リビングは暖色系の明かりが多いので写真の色がとても変…ですみません。。100均パステルの黄色系のパステルを削って、ライターオイルで溶いたもの流し込みました。ノリでグリーン系のパステルも同様に流し込み。肌色クレヨンを溶いたものもうっすらと流しました。

色々やった方がいい感じなるような気がして。深みが出るといいなーと思いつつ、暖色ライトのせいで良く分からない(がドラマの続きを見ないといけないので我慢して続けていました)

黄色強め。グリーン系に黄色系の色を入れるのがとても好きです。


ドライブラシ

色を乗せたり汚したりしたところでドライブラシをしてエッジを立たせます。エナメル塗料のフラットホワイトを使いました。ドライブラシのあれこれは「筆ドライブラシでワンランク上の戦車に仕上げる」を参考にどうぞ。

悪い癖だと自覚はしているのですが、ドライブラシを始めると楽しくなってしまってついやり過ぎてしまいます。今回もやり過ぎました(あっはっは)

土嚢を白くし始めたら楽してどうにもならなくなり、結局バフで塗ったのは何だったのかと思わざるを得ない、白い仕上がりになってしまいました。楽しかったからいいか。

履帯は例によって「戦車履帯のお手軽100均ウェザリング」で仕上げ。最近あっさりし過ぎているから立体感のあるウェザリングを試したいところですが、すぐ次の戦車を作りたくなってしまうんですよね、ううむ。

車体後部についている排気管は「戦車の排気管/エンジン部を簡単にサビ塗装する方法」にて。ほぼ影になって見えませんが、良く見るといい感じになっています。

完成写真より。車体の下部はウェザリングペーストのマッドホワイトを中心に擦り付けました。ここはちょっと反省していて、ウェザリングペーストの上からあれこれ重ねればもっといい感じになったような気がします。ちょっと単調すぎてつまらなくなってしまいました。いまいち車体の下部ってテンション上がらないんですよねぇ、筆も動かしづらいし。

そんなこんなで完成であります!

わぁかっこいい。次回、後編にて完成写真をご紹介します。