70年代キットのM5A1ヘッジホッグを成仏させて徳を積む

1977年発売の超古いキット、M5A1ヘッジホッグが手元にございまして。これはまぁ中古で手に入れたものですが、パッケージは日焼けて色あせていて角なんかはヘロヘロでございます。おそらく何十年も前のキットなんでしょうが、依然ランナーにくっついてキットのまんまなのです。

これを成仏させよう、というのが今回のミッションです。新しいM3スチュアートのキットも出ているってのになんでまた、、、という思いもしますが、成仏させてやるのが男気ってやつです。

えっと、頑張りました。超かっこよかったです。フィギュアもキットに含まれていたのですが、さすがにちょっと造形が微妙で、私の腕ではいい感じに塗れる気がしなかったので割愛しました。

随分古いキットですが、こうやってランナーから解き放って色を塗ってやると、生き生きとするもんです。なんかいいことした気分です。

アンテナはいつも通りWaveの0.3mmの真鍮線。ヨドバシ.comで安く買えます。M5A1ヘッジホッグ自体は、追撃作戦セットという形で現在も販売されています。古いキットあるあるですが、お安いです。



M5A1ヘッジホッグの製作

古くともタミヤのキットなので製作はほぼすんなりでした。ただ車体上部と後部フェンダー辺りがぴったりと合わなくて苦労しました。今時のタミヤだとそういうモヤっとしたところがなくて、キチキチっとはまっていくのですが、現在のキットとの違いを感じるのも、今のキットやばい感が出て楽しいです。

レンズ系はファレホのシルバーで塗装をしてから、100均のUVレジンを爪楊枝で入れてUVライトで硬化させています。


M5A1ヘッジホッグの塗装

さて塗装はいつものように筆塗りです。オリーブグリーンとフラットホワイトの混色を2度塗りしました。スミ入れはクレオスのグランドブラウンペトロールで濃さを調整できるので重宝しています。

奇跡的に貼れたデカールに感謝しつつ(一部破れましたけど、、)つや消しを吹いてから油彩具でのハイライト入れ。グリーン系の色を明るめに調整しつつハイライトを入れました。

全体的に明るくなりすぎてしまうので、AKのストレーキンググライムで隅っこや溝に再度スミ入れ。またエッジを暗くすると面のハイライトが映えるので、黒のピグメントを綿棒で擦ったものでエッジをこすります。ドライブラシの暗い版みたいなもんでしょうか。

雨だれ跡はストレーキンググライム。車体下部はファレホ系のピグメントをモニョモニョつけてやりました。明るい黄土色を配色したので中々見栄えがします。そんなわけで完成でした。


M5A1 ヘッジホッグの完成ギャラリー

そんなわけでだいぶ古いキットですが完成しました。かっこいいんじゃないでしょうか。

小さい車両ってないいですね、塗る面積も狭いし、むやみに広い面があるわけでもなし。そこそこ色々くっついているから、情報量も多いので作っても塗っても楽しいです。

最新キットを作りたいのも山々ですが、こうして古いキットに命を吹き込んでやるのも、また良いもんです。古いといっても、モールドはしっかりとしているし、姿もいい。長年積まれてきたんだろうなぁと思うと、徳を積んだような、いや積むというキーワードはちょっと避けたいような、複雑な気持ちです。

うちにはまだまだ無闇に積んでしまった古いキット達がその時を待っておりますので、誠意を持って世に送り出してやりたいものです。

以上、M5A1ヘッジホッグ君でした。