British Cruiser Tank: Centaur C.S.Mk.IV
今回はネットオークションで購入した戦車詰め合わせに入っていた、イギリスの巡行戦車、セントーMk.IV(Cruiser Mk.Ⅳ Centaur)で思いっきりウェザリングを楽しんでみました。
ガルパンで戦車プラモデルに入ったような、まだまだ初心者の域をでない僕みたいなのは、あんまり汚すとなんか違う!的な何かに囚われて思う存分に汚すことができないのですが、今回はえいやと腹を決めまして、失敗上等の覚悟でもって、これでもかこれでもかと言わんばかりに荒々しくウェザリングをしてみたのであります。
というわけでこんな具合になったわけですが、とても気に入っております!色々とやってみたことで、大きな知見も得られましたし、今後に生きるとても良い経験になりました。
今回はそんなセントーの制作過程をざっくりとご紹介します。
セントーMk.Ⅳの塗装レシピ
- 筆塗り
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-5 フラットアース つや消し
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-56 メタリックグレイ
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-5 フラットグリーン つや消し
- 【転輪塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【スミ入れ】タミヤ スミ入れ塗料 ダークブラウン
- 【チッピング】タミヤ アクリル塗料 XF-10 フラットブラウン
- 【フィルタリング】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【フィルタリング】100均のオイルパステルを削ったもの
セントーMk.Ⅳの製作
今回作るのはタミヤから発売されているプラモデルキット、イギリスの巡行戦車、セントーMk.IVです。先日チャーチルを作ったので、イギリス戦車はこれで2輌目です。聖グロリアーナ風にしようか相当悩んだのですが、そうするとウェザリングしまくる、というのも如何なものかと思い、そこには触れずに押し通しました。
さっそく組み立てて基本塗装を行ったところ。説明書に従ってタミヤのアクリル塗料、フラットアースで塗装しました。今回も筆塗りで塗装し、2度塗りしました。
転輪も地味に塗り終わり取り付け完了。履帯は後で取り付けることにして、スミ入れに入ります。僕の場合はスミ入れとフィルタリング(全体の色調を変えるのに薄く溶いた塗料を塗ったりするやつ)が一緒になっていて、あまり拭き取らないので、かなり色が暗くなります。今回もタミヤのスミ入れ塗料、ダークブラウンでやっていきます。
こんな感じになります。溝の部分にブラウンが入ってかなり立体感が出てきました。100均で買ってきたライターオイルで相当に薄めた同じダークブラウンのスミ入れ塗料もびしゃびしゃとランダム気味に塗りたくっていて、それが微妙な濃淡になって出てきています。
続いてデカールを貼っていきます。セントーMk.IVという戦車は後続の巡行戦車クロムウェルまでの繋ぎのような戦車ですが、ノルマンディーの上陸作戦では火器支援で活躍したようです。デカールは上陸時の照準合わせで使用した、砲塔をぐるりと巻くようにした角度の数字が特徴でこれを貼っていきます。
が、これが難しい…。凹凸面に貼るのも始めてでここは正直うまくいきませんでした。何かデカールを貼る際に活躍するものがあるらしいので、今度はそれを使ってみよう。デカール貼りに合わせて、細部塗装も実施。
こんな感じになりました。雰囲気出てますね!続いてチッピングに向かいます。今回はダイソーで手に入れたパステル粉を存分に使って荒々しいウェザリングをしていきたいので、ここは控えめにやります。
スポンジを小さくちぎったものに、フラットブラウンをちょこちょこと塗って、少し塗料をぬぐったら、そのスポンジをペタペタと車体に当てていくと、ランダムな粒々の表現ができます。これを角を中心に最終的には荒々しく平面を含めて全体に入れていきました。
スポンジチッピングまで終わったところ。いつもなら、あとはドライブラシをして終了ですが、今回はまだまだ終わりません。というよりはここからが本番かもしれません。パステルでウェザリングを行います!
で、やっているところで試行錯誤をしていたので、過程の写真がなくて、完成しちゃいました。。。いやー楽しかった。というわけで、イギリス軍の巡行戦車セントーMk.IVの完成です!
だいぶ姿が変わりました。いつも色がとても暗くなってしまうので、今回はあえて明るい色をいくつか使っています。100均のダイソーで購入してきたパステルを使っています。高いものじゃなくても楽しめるもんですな。
やり方は茶こし(100均で購入)でパステル(100均で購入)を削って粉にします。それをライターオイル(100均で購入)でときます。うん、100均ばっかり。
粒子が消えてびしゃびしゃっとした感じになるくらいにします。あとはそれを筆に取って、えいやーと塗っていきます。ライターオイルが効いていれば、突起物や溝に筆先を当てただけですうっと流れ込んだり、周りに輪郭のついたような形になります。
で、それが乾くのを待ちます。ライターオイルは乾くのが早いので、1分もすれば乾いてきます。塗った直後はほぼ透明に近く、色はほぼ分からないのですが、乾燥するとパステルの粒子が出てきて、写真のように色がつきます。
これをダークブラウンでまずやり、様子を見て、続いてサンド(黄色系)でやってみます。すべての部位を同じように塗る必要はあまり無くて、リアリズムというよりは立体感とか、存在感を演出するような感覚で色を当てます。
なので車体左側は黄色を当てて、右側は赤茶系、なんて具合にやってみたりします。自由に楽しんでみました。
しかし、一層色を入れただけだとイマイチ深みがなかったので、その上から今度は暗い色をランダムに乗せます。今回はほぼ黒に近い色を作って、同じくライターオイルで薄めてから、適当にちょこちょこと黒を突っ込んでいきます。オレンジがかったり、黒ずんだり、という状態が色々なところにありますが、それは黒を入れているからです。
最後に黒を入れた上から、もう一度赤系、黄系のパステルを溶いて色を置くようにしてランダムにのせていきます。失敗したら一度オイルをびしゃっと塗って塗料を浮かせたところで拭ってしまいましょう。失敗したらやり直せば良いんです。ただ車体後部は何度も失敗して、なんだか汚くなってしまいました。。。
そんなわけで、色々なパステルを削っては色を置いてみて、変なら擦って落としたり、オイルで溶いて落としたりしつつ、まさに試行錯誤をして完成したのが、今回のセントーMk.IVです。荒々しく楽しんでやりました!
正直に言ってしまえば、手元に来るまで名前もどんなところで活躍をしていたのかも知らなかった戦車でしたが、組み上げていく途中で何度も格好いいなぁと思う、非常に姿の良い戦車でした。短砲身戦車って何気に結構ツボかもしれない。
多くの学びを与えてくれたことに感謝しつつ、毎日机に飾って眺めています。見ればみるほど面白ろみがあって、嬉しい作品になりました。
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