[戦車塗装] ちんまり可愛い35(t) / 35t 軽戦車を愛でながら製作します

Germany Tank: Panzerkampfwagen 35(t)

ドイツ軍の軽戦車、35(t)を作ります。実はガールズ&パンツァーに登場する38(t)と間違えて買ってしまったのです…。情けなし。しかし作ってみれば実に可愛い戦車なのであります。今回はそんな35(t)の可愛いさと格好よさを存分に味わっていきます。

この後ろ姿、可愛いでしょう。今回は妥協なくジャーマングレイをガッツリと塗り、メタリックグレーでドライブラシ、といういつぞやと同じ手法をより丁寧にやることをテーマに作っていきました。小さいのに鉄っぽい、そんな感じが出せたんじゃないかと思います。

今回とは関係ないのですが、大きさを比べるべく、ヤークトパンターさんに並んでいただきました。もうヤークトパンターさんの履帯の上辺と35(t)の砲身が同じくらいの高さっていう、ちっささ具合。可愛いのであります。




35(t) の製作・塗装

それでは製作の過程を辿っていこうと思います。と言ってもいつものように説明書通りに作っていくだけなのです。いつか細かい修正をするようになるんだろうか。いや性格的に無さそう。キットはタミヤから発売されているプラモデルのキットを使います。肝心の戦車名が光の反射で見えませんが、35(t)です。

タミヤ 1/35 スケール限定シリーズ ドイツ陸軍 軽戦車 35t プラモデル

説明書の指示どおりに作っていくのですが、この戦車は履帯がゴムではなく、いくつかのブロックになったものを継ぎ合わせていくタイプになっています。履帯をつけて最後に塗装、とも考えたのですが、どうにも小さくて後から塗りきる自信がない。というわけで、いったん履帯をつける前に車体下部は塗装をしてしまい、そこに履帯をつけてから、車体上部を乗せていくことにしました。

というわけでここまで作ったところでひとまず塗装に入ります。説明書のとおりに作っていくと、履帯を固定して、さらに履帯の上のスカートもつけてしまうので、どうも手が出せなくなりそうなのでした。

履帯はつけてから塗装するのが面倒だったので、あらかじめMr.カラーの黒鉄色で塗ってしまいました。

履帯を固定し、車体上部も組み上げたところ。車体はアクリルのジャーマングレイで塗り、タイヤはアクリルのフラットブラックで塗りました。塗装前はこんなに明るい色だったのに、だいぶ暗くなってしまいました…。あとで挽回できるのだろうか。

続いてアクリル溶剤で表面をこすったところ(アクリルむにむに)。ジャーマングレイだとそもそも色が暗いのでほとんど変化がありませんでした。つまりこの工程は意味がありませんでした。明るい塗装じゃないとダメか。気持ち暗部と明部のグラデーションが出たかなー、という程度です。


続いて細部の塗装(OVM:車外装備品)やら砲塔の先端やら、銃のところやらを細い筆でちまちまと塗装しつつ、デカールを貼ります。おお、かっこいいではないか。上の写真はちょっとドライブラシをした後かも。ちょっと良く覚えてない。

仕上げのドライブラシに入ります。仕上げと言いつつ、メインディッシュ。ここを今回は気合いを入れてやっていきます。先端をカットして短くした筆をエナメル塗料のメタリックグレイに浸し、パサパサになるくらいに塗料を拭き取ります。ふぁさふぁさとやって微妙に色が付く程度にしたところで角を中心に当てていきます。

角は強めに、面は四隅の中心が黒くて、外側にいくほどグラデーションで明るくなっていくようにドライブラシをします。途端にリベットが鉄の様相を帯びて質感がぐっと出てきます。この感じがとても好きです。

砲塔も念入りにドライブラシをします。ジャーマングレイだけだと暗いですからね、明るくしてあげます。ここはもう思うように縦に入れたり横に入れたり斜めに入れたり好きにブラシをしていけば良いんじゃないかと思います。

最後にウェザリングマスターAセットのサンドやらマッドやらを履帯と車体に適当になすりつけて完成!



35(t) の完成ギャラリー

良い感じにできました!ドイツ軍の軽戦車、35(t)です!もともとはチェコスロバキアの戦車で、ドイツに接収されてドイツ軍戦車として走り回った子だそうです。説明書の解説を見るまで知りませなんだ…。

ほぼ全身にドライブラシをかけたので、ジャーマングレイの暗さがほぼ無くなりました。これはこれで良し。

屋外に出すとメタリックグレーのメタリックなところが(表現が馬鹿っぽい…)光を反射してとても良い感じです!

車体後部。後ろの方はウェザリングマスターでつけた泥表現をなすりつけてあります。あまり濃いと微妙な感じなので薄めに入れました。車体下部にも同様にこすりつけてあります。

小さいぞ35(t)!可愛いぞ35(t)!

この戦車は前から見るよりも、後ろ姿の方が好きです。最近戦車全般、後ろ姿が好き、というなにか趣向的なものが前に出てきたような気がします…

そんなわけで今回は特に思い入れのなかった35(t)ですが、とても可愛くできました。ティーガーやパンターといった中期以降に出てくるドイツ軍の化け物じみた戦車と並べると一層可愛さが際立って趣きがあります。ちんまり戦車軍団を作りたい欲求が徐々に湧き上がってくるのを感じます…!