Panzerkampfwagen IV Ausf.D - Girls und Panzer, Ankou, Oarai
今回はついにガールズ&パンツァーのⅣ号D型、ちゃんとあんこうチームバージョンです!これまでの教訓から、とにかく暗くならないように気をつけて塗装し、ウェザリングはあっさり軽め、油彩で明度をあげました。なかなか良い仕上がりなんじゃないでしょうか!
実は戦車模型を初めて作ったのが同じⅣ号D型で、右も左も分からなかったために全部エナメル塗料で塗装する、というやんちゃな事をしたわけですが、今回はこれまでの経験を生かして塗装ができました。前回はタミヤのキットで、デカールもドイツ軍仕様でしたが、今回はちゃんとガルパンのあんこうチームになっています。満足。以前の記事はこちら。
Ⅳ号D型あんこうチームの塗装レシピ
- 筆塗りのみ
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-24 ダークグレイ つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【転輪部分】タミヤ アクリル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-64 レッドブラウン つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 X-10 ガンメタル
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-56 メタリックグレイ
- 【スミ入れ】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【チッピング】なし
- 【その他】油彩 ホルベイン パーマネントホワイト
- 【車体下部】タミヤ ウェザリングマスター Aセット、100均のオイルクレヨン、100均のパステル
- 【履帯】タミヤ ウェザリングマスター Aセット、100均のオイルクレヨン、100均のパステル
Ⅳ号D型あんこうチームのキット製作
今回はプラッツから出ているガールズ&パンツァーのⅣ号D型キットを使用しました。本体はサイバーホビー/ドラゴンのキットで、説明書は日本語+ガルパンキャラクターの微妙な解説つき。あんこうチームのデカールが付いてくるのが良いところでしょうか。ただし圧倒的に初心者には向きません。
分かりにくい説明書と不要パーツの山
戦車キットとしては、初心者が買ってはいけない系のキットだと思います。まず説明書がいけません。パッケージはガルパンのⅣ号なのに、説明書のとおりに作っても、あんこうチームのⅣ号D型になりません。パッケージを見て買った人にとってはもはや詐欺に近い感覚なんじゃないかと思います。ちゃんと作りたい人は劇中の画像を見たり、アハトゥンク・ガールズ&パンツァーを見ながら作らないといけません(まぁ僕は細かいところを気にしないで良いのですが…)。
説明書の間違いも何点かあるようです。また組み立て画像が小さいので細かいパーツはどの向きに付けたら良いのか分かりません。いまどき説明書の画像サイズや大きさでコストがそう変わるわけでもないでしょうし、カスタマーを第一に考えれば改善もできようものでしょうが、まったくそういったところに気配りがありません。何を考えてるんでしょうか。
また不要パーツ数が尋常ではないのも気になります。キットを開けると膨大なパーツ数に頭がくらくらとするのですが、実際のところ使用するのは半分以下で、かなりのパーツが不要パーツです。色々なキットの寄せ集めでキットにしているので理解できなくはないのですが、キットの販売価格にこういったところが反映されているんだろうなーと思ったりすると、余りパーツを見ていて悲しい気持ちになります。
ランナーとパーツの作りも気に入りません。いやそこはタミヤのクオリティを要求してくれるな、というのは分かるのですが、ランナーとの接着部分がタミヤ製の2倍以上あり、組み立て前のパーツのランナー処理だけで大変時間がかかりました。もう面倒くさい。作業感がある行為ってキライ。
出来上がりのクオリティは素晴らしい
とまぁ思う存分けなしたわけですが、組み上がりのディテール感はとても良いです。面倒な部分は多々ありつつも、こういった仕上がりの細かさはなるほど良いものだと思わせるだけのものがあります。さすがドラゴン。
砲塔周りの作りはタミヤのキットとは確かに異なり、実にぐっとくる作り込みがあります。出来上がりは確かにこのキットの方が姿も良いです。ですのでまぁ、慣れないうちはこちらのタミヤのキットで楽しみつつ、辛い何かに耐えられるくらいには心と技術が伴ったら、こうしたキットに挑んでみるのも良いのかもな、と思いました。
というわけで、あーだこーだと言いつつもちまちまと製作を進め、ニュースを見ながら作ったりしているうちに2週間近く過ぎてしまい、製作そのものが苦痛に感じられたこともありましたが、何とか組み上がりました。まぁ、、相変わらず製作中の写真はありません。。
Ⅳ号戦車D型あんこうチームの塗装
僕は塗装の工程をこよなく愛しているので、ようやくお楽しみタイムなわけですが、ここまで製作に時間が掛かってしまうと、どうにも失敗できない気持ちになります。これがどうも嫌で、なるべく製作はサクッと済ませてしまい、塗装で失敗してもあんまりダメージを受けないようにしたいのです。しかして、このⅣ号D型はこれまでで最長の製作時間であります。キットも高いし…失敗できない…!
というわけで今回の塗装は下記を大事に行いました。
- 明るめに塗装する(チャレンジ)
- ウェザリングは限りなく薄く
基本塗装
まずは基本塗装。ここが暗いとどうにもならないので、だいぶ思いきって明るくしました。タミヤアクリルのダークグレイに同じくタミヤアクリルのフラットホワイトをがっつり混ぜて塗装します。ダークグレイ6にホワイト4くらいの割合でしょうか(だったらもっと明るいグレーを最初から使えば良かったんじゃないかと今気づいた)。えいやーと塗装します。2度塗りました。薄めのところは3回塗ったりします。
塗装はどさっと塗らず、なるべく薄く、繰り返し塗るイメージです。というわけで塗りました。キットの成型色をやや暗くしたくらいの感じですね。
スミ入れをします。今回は明るく塗装する、ことをテーマにやっていますが、メリハリの無い戦車は好きではないので、暗部はしっかりと暗くします。ということで、タミヤエナメルのブラックを百均のライターオイルで溶いてぶわーっと塗ります。べろんべろんに塗ってやるのであります。
塗ってる途中。べろんべろんなのであります。大丈夫。下はアクリル塗料なので、ここでどんなにエナメル塗料を塗っても、エナメル溶剤で拭き取れば綺麗になる。拭き取るのは大変ですが、思いきってばーんとやってしまいます。
で、えらい時間がかかりましたが、拭き取りました。100均の綿棒をエナメル溶剤につけて、少しずつ拭い取っていきました。今回はあまり残さず、なるべく綺麗に拭き取りました。ついでに細部の塗装も実施。だいぶいい感じです。砲身まわりは黒が入ってグッと引き締まりました。墨入れは偉大なり。
デカールを貼ります。付属のものをデザインナイフでよしなに切り出し、ぺろっと貼ります。あんこうマークは場所が狭く、他のパーツに重なる部分もあるので、マークセッターを使って柔らかくし、綺麗に貼り付けました。
デカールを貼るとだいぶ気持ちが高なりますね!まだ作業を続けるので、デカールを保護するべく、つや消しトップコートを吹いておきました。乾燥したら油彩にチャレンジです。
今回は明度を上げるべく、ちょっと暗くなってしまった戦車にホワイトを入れて明るくします。使ったのはホルベインのパーマネントホワイトです。
やっぱり一番に明るくしたいのは砲塔上面!ということで、明るくします。写真は砲塔上面に油彩をちょっとつけた後ですが、こんな感じでちょっとずつホワイトを置いていきます。
指で横にすうーっと広げます。
同じく指で右上に向かってすっと色を広げます。何度かやりつつ、微妙に線が残るようにしました。そうするとこんな感じになります。
良い感じ!そんな感じで車体全体の明度を少しずつ上げて、完成であります!
Ⅳ号D型あんこうチームの完成ギャラリー
明るく塗装する!をキーワードに、ガルパン戦車らしくあまり汚さず完成させました。写真だと暗い戦車も明るく写せるのですが、やっぱり鑑賞する時に色が暗いとディテールもよく見えず、残念な気持ちになります。指定色よりもだいぶ明るめの色で基本塗装し、塗装の過程で暗くなっていくのをよしなに調整すると、バランスが取れて良いですね。
素敵なのであります!砲身は油彩のホワイトを何度も薄く塗りこんだので、墨入れの黒とのコントラストが良く出てくれました。
上から見たⅣ号D型@あんこうチーム。
後ろはこんな感じ。
エンジンのマフラー周りはタミヤアクリルのハルレッドで塗装してから、100均で購入したオイルクレヨンのレッドとブラックを削ったものを少量のライターオイルでどろっとした状態にして、適当にくっつけてあります。手間はかかっていないですが、それっぽいです。
今度は横から見た Ⅳ号D型@あんこうチーム。あんまり見えませんが、車体下部は同じくオイルクレヨンの茶色とブラック、オレンジを混ぜたものに、これまた100均のパステルを茶漉しで粉末状にしたものを含めて車体下部になすり付けてあります。乾いたところで爪楊枝を使って適当にはがして、それっぽくしてあります。仕上げにタミヤのウェザリングマスターで、ふぁさふぁさとマッドをつけています。
というわけでガールズ&パンツァーから、あんこうチームのⅣ号D型本戦風でした。今回は油彩を使って明るさの落ちたところから明度を上げつつ、メリハリの効いた良い塗装に持っていくことができました。キットの製作に時間が掛かったのもあって、塗装も途中まで納得がいかず時間もかかりましたが、出来上がりには満足しています。これはもう永久保存版に近い感じ。
そんなわけでⅣ号戦車はD型、F2型と作ってきたわけですが、そろそろH型に挑む良い頃合いかと思う次第であります…!というわけでこの記事を書きつつ、Ⅳ号H型(タミヤ)を作っています。よーし、パンツァー・フォー!
なお、大洗の他の車両は下記の記事にまとめています。
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