[戦車塗装] T34/85をガルパン映画版プラウダ高校風に作る(前編)

Soviet Medium Tank T34/85 [Maquette], Girls und Panzer, Pravda

2017年の戦車記事第一弾は、T34/85です!先日マケット(Maquette)のキットを手に入れまして製作しました。T34/85 といえばガールズ&パンツァー劇場版でカチューシャさんやクラーラさんが搭乗して大活躍した車両であります。雨の中突っ込んでいくT34/85とIS-2のシーンはサウンドトラックを聞いているだけで目頭が熱くなりますな。

そんなT34/85 を脳内であのテーマ(テーテーテーテーテーてててーテー、テーテーテーテ、ててててー)を無限ループで響かせながら作ったお話であります。

今回は前編で製作・塗装を、後編で完成写真のご紹介とします。



マケット(Maquette) のキットでT34/85を製作

さて今回はマケットのキットを割安に仕入れることができたので、これを作ることにいたします。本当はタミヤのキットが良いのですが、売っていないので仕方がないのであります。。

ちなみにケチったりしなければ、下記の公式キットも出ているのでそちらで作るのがオススメです。なぜならマケットのキットはガルパン仕様にする/しない以前の問題として、ちゃんと組み上げるのにそれなりに頑張らないといけないからですね。。

GP-30 ガールズ&パンツァー 劇場版 1/35 T-34/85 プラウダ高校

ガルパン仕様で作るかどうかですが、ここはいつものようにアハトゥンクを見ながら「ガルパン仕様にできるところはなるべくする」というふわっとしたスタンスで進めていきます。

パーツの合いですが大きなパーツ周りでイマイチぴったりとは合いません。異様に隙間ができたり、明らかに何かがおかしかったり(だけどそれが何なのかは良くわからない)面倒くさい気持ちでいっぱいになったりしますが、そこはもうアハトゥンクと似た感じになればOK、というざっくりな製作をしていきます。

隙間が如何にもならない時はそう、タミヤパテ先生に埋めてもらうしかないですね!適当に塗ったり詰めたりしながら、謎の隙間やら合わせ目やらと戦い、完成したのがこちら。

おお。T34/76とはだいぶ違う!とはいえこれは僕の脳内にあるT34/85そのものじゃあないか!これで良い、僕はこれで良いぞ!

ちなみに履帯はバラバラのプラパーツを1つずつ接着していくやつですが、最近もう慣れつつありまして、むしろ履帯を弛ませやすくて良いんじゃないかと思い始めています。オラオラで並べて製作しました。いずれ現状で僕がやっている組み方を記事に書きます。



プラウダ高校のT34/85塗装

さて塗装です。冬季迷彩にするか夏季塗装にするか悩みましたが、どうしても劇場版のシーンが強烈で(たぶん見た回数に比例している)あのT34/85を作りたかったので、通常バージョンで塗装することにしました。

もちろん今回も筆塗りです。


基本塗装

劇場版であればロシアングリーン(濃緑)であります。とはいえ僕はタミヤアクリルで塗りたいので、タミヤアクリルのダークグリーンを使います。各種工程を経る中で特に違和感なく仕上がっていきます。

もう通例のようになっていますが、単色だとムニついた時に暗くなりすぎてしまうので、タミヤアクリルのフラットホワイトを混色しています。ダークグリーン8 に フラットホワイト2 くらいの割合で混ぜたものを塗ります。

だいぶ明るい色になりましたが、意図通りなので心配していません!きっと良い感じに着地できるという強い気持ちが必要なのであります。


ムニつき

アクリル溶剤で塗装面をこすってザラつかせます。詳しくは下記参照。

でムニついた結果、こうなりました。

ぐっと締まりましたね!


スミ入れ + フィルタリング

続いてスミ入れ兼、フィルタリングです。タミヤエナメルのフラットブラックを100均のライターオイルで溶いたものを車体をびしゃびしゃにする勢いで塗っていきます。

真っ黒になりました。大丈夫か…。すぐに乾燥するので、そうしたらエナメル溶剤に浸した綿棒で拭き取っていきます。側面は雨だれっぽくなるよう、上からに下に向けてふき取るようにします。


細部塗装 + デカール貼り

転輪のタイヤ部分やフロントの予備履帯などをよしなに塗ります。またデカールも貼ります。僕はおうちdeデカールで作成した自作デカールを貼っています。

ここまできたら一旦つや消しトップコートを吹いておきます。


油彩でウェザリング

続いて油彩具を使ってウェザリングをします。ダークグリーンにはイエローオーカー!という鉄板の法則を僕は持っているので恥ずかしげもなく使いますよ!使っている油彩具はホルベインの12色セットです。全然減りません。

綿棒に絵の具をとったら、ちょんちょんと車体につけていきます。それを指で広げます。本来は筆でやるべきなんでしょうが、もう面倒なので指です。ちょいちょい手すりやら細かいパーツが折れたり飛んでいったり蒸発したりしてその都度ヘコみますが、強い気持ちでどうにかします。

イエローを入れたらホワイトです。こちらも油彩具のパーマネントホワイトを少しだけ綿棒に取り、エッジ周りを中心にハイライト部分を強調します。

またバーントアンバーをライターオイルで薄く溶いて、ランダムな箇所に流しています。微妙に赤錆びた風合いを入れておくことそれっぽくなって良いですね!


ピグメントでウェザリング

油彩具が乾ききらないうちに、ピグメントを乗せていきます。油彩具が乾く前なら、油彩具がピグメントを定着させてくれます。また、表面がベタついた状態になっているので、ピグメント系のノリが良いです。

ちなみに車体上部のウェザリングは粉のままのピグメントを使っていて、タミヤのウェザリングマスターAセットモデルカステンのコンクリートライク、100均のパステルを削ったものをノリで選んで使っています。

ピグメントで汚した結果がこちら。

ピグメントは粉のまま筆にとってそれを車体に擦りつけています。均一につけると面白みがないので、荒々しくやります。

転輪にはライターオイルで溶いた赤茶の100均ピグメントを流し込んでいて、履帯にはウェザリングマスターで泥汚れをつけておきました。

というわけで完成でありますが、完成版は後編にてご覧くださいー。