German 8-Wheeled Armored Car Sd.Kfz.232), Tamiya, 1/35
これまでは戦車道から入った関係で、ずっと履帯(キャタプラ)のついた車両ばかりを作ってきましたが、オープントップに手を出し、この度初めての車両デビューであります。タイヤで走るように設計された車両はこれが最初ですが、これまで培ってきたノウハウで何とか乗り越えてみました。
今回はタイヤ周りの汚しにウェザリングペーストのマッドホワイトを使ってみました。その辺りは別途記事にしておこうと思います。
8輪重装甲車の塗装レシピ
- 筆塗り
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-24 ダークグレイ つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-57 バフ つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-49 カーキ つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-62 オリーブドラブ つや消し
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 X-7 レッド
- 【細部塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-64 レッドブラウン つや消し(革ベルト等)
- 【細部塗装】Mr.カラー C8 シルバー(鉄器具)
- 【砲身先端】100均パステルのブラック
- 【スミ入れ】タミヤ スミ入れ塗料 ダークブラウン + 油彩具のバーントシェンナ
- 【チッピング】タミヤ エナメル塗料 XF-63 ジャーマングレイ つや消し
- 【ドライブラシ】ホルベイン油彩具 バーマネントホワイト
- 【退色表現】肌色クレヨンフィルタリング
- 【車輪】ウェザリングペースト マッドホワイト
- 【車輪】タミヤ ウェザリングマスター Aセット (サンド)
8輪重装甲車の製作
さて今回はタミヤさんのキットなので心が安らかです。理不尽なことなんてきっとない、と思っていたらやっぱりありませんでした。最高です。使用キットは「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.36 ドイツ陸軍 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232」です。
最近だと「タミヤ 1/35 ミリタリーミニチュアシリーズ No.297 ドイツ陸軍 8輪重装甲車 Sd.Kfz.232 アフリカ軍団」というのも出ており、こちらはアフリカっぽいデザートイエローで塗装した箱絵になっています。新金型だそうで、いい感じの様子。
Amazonプライムで見られる「フリンジ(Fringe)」というシリーズにハマっていて、見ながら作りました。字幕を見ずに音声だけ聞けばリスニング力が上がるかと思いましたが、内容が良くわからなくなるだけでした(悲)ちなみにシーズン1から完結するシーズン5まで見られるので大変満足感のある作品です。シーズン3くらいでさらに面白さが加速してきたりします。
8輪重装甲車の塗装
さて塗装ですが、砂漠地帯で運用された際の塗装と、ジャーマングレイな塗装とどちらにしようか悩みましたが、箱絵をリスペクトしてジャーマングレイにすることにしました。いつか砂漠バージョンの新キットを買ったら砂漠版で作ろう、という魂胆であります。
基本塗装
写真はないですが、アクリル塗料のダークグレイとフラットホワイトの混色で塗装します。4:1位の割合でしょうか。ジャーマングレイでは塗らないっていう、なんというか、まぁそんなもんですね。最終的に「ジャーマングレイです」と言い切る勇気が大切です。
スミ入れ的フィルタリング
スミ入れ塗料のダークブラウンに油彩具のバーントシェンナを混ぜた液体を全体に塗布します。だいたい乾燥したら拭き取りました。
例によって作業が大雑把なのでアンテナが吹っ飛びました(あはは)
細部塗装
今回は塗り分けを楽しんでみようと思います。バフでリュックっぽいものや布をまいもの、オリーブドラブでヘルメット、カーキで水筒を塗りました。
そのままではなんなので、ダークブラウンで墨入れをしておきました。この後もちょこちょこと細部塗装をしていったりします(思いつき次第で、、)車体前面に積んだヂェリカンはオリーブドラブ、車輪上のカバーについている謎の円筒上のものはレッド等で楽しく塗ってあります。
デカールを貼る
付属のデカールをよしなに貼り、つや消しトップコートで保護。
いい感じ!
スポンジチッピング
ジャーマングレイを使わないといけないんじゃない感があり、チッピングをジャーマングレイでやります。
あまり激しくやらず、ランダムにエッジ周りを中心にポンポンしました。
車体後部のサビ塗装
車体後部は思い切ってサビ塗装をしました。やり方は例の「[初心者向け] 戦車の排気管/エンジン部を簡単にサビ塗装する方法」です。
車体後部は結構ガッツリと入れておきました。
サビ色を追加
もともとスミ入れ兼フィルタリングで錆色を入れていたのですが、改めて足回りにも入れておくことにします。油彩具のバーントアンバーとバーミリオンヒューをライターオイルで溶いたものを足回りを中心に塗っておきました。油彩なので乾燥した時に境界線がくっきり出て嫌だったら綿棒や筆でぼかすことができます。
サイドスカートの車輪ちょっと側がそんな感じで錆色を入れたところ。車輪も同様に。
車体下部はこんな感じ。
ドライブラシ
油彩のホワイトでうっすらとエッジを中心にドライブラシをしておきました。
肌色クレヨンフィルタリング
最近マイブームの肌色クレヨンによるフィルタリングを行います。肌色クレヨンは100均に売っているクレヨンセットに入っていたものです。
肌色のクレヨンを茶こしで削って、ライターオイルで溶きます。
筆で塗り掛けて、やや乾いてきたかな、というところで(1,2分)硬い筆で上から下に擦ります。
こんな感じの仕上がりになりました。いい感じに退色感のある風合いになりました!明度も上がる上に完全なつや消しになるので見栄えも良くなります。
車輪を汚す
写真がなくて申し訳ないのですが、車輪はウェザリングペーストを使いました。詳細は別の記事で書こうと思いますが、やったことはウェザリングペーストのマッドホワイトを適量カップ等に出し、それをほぼ薄めずに車輪に塗りたくりました。
結構不安感のある状態ですが、我慢して感想を待ちます。乾燥したところで白くなりすぎてしまったので、ウェザリングマスターのマッドをつけた刷毛で力一杯車輪をこすりました。マッドホワイトと泥色が重なってそれらしくなりました。
車体のサイドスカートにも適当に擦り付けて、乾燥したところで硬い筆(100均の豚毛の筆を使っています)でこすり落としました。
ウェザリングペースト、そんなに高くない割に大量に入っていてお得感があって良いです!色合いも気に入ったので、今後使っていこうと思います。
というわけで完成〜。
8輪重装甲車の完成ギャラリー
車両の製作はこれが初めてでしたが、なかなかうまく出来たんじゃないかと思います。まぁ戦車と基本そんなに変わりませんもんね。。ウェザリングペーストのおかげで車体の下部はいい感じにそれらしくなったので幸せです。
車輪8個に奇妙な形をした車体がついています。フォルムがおしゃれ。車体の上についているのはアンテナだそうです。塗装の際によく吹っ飛ぶ上に折れるので心が疲れます。
前面には堅そうな装甲板があります。また機関砲もついていて左右に回転します。車体の下部はあまり見えないのですが、ちゃんとシャフトというか構造がしっかり再現されていて、よく出来たキットです。ひっくり返しても見応えがあります。
機関砲にちゃんと穴を開けておけばよかった。。最近製作の意識が上がってきて(遅い)ちゃんとこういう穴を開けるようになりました。たかが穴と侮るなかれ、これだけで結構細密感が出ます(いやまだこの車両はあいてないんですけどね、、、)
別角度より。
今回はバックショットがお気に入り。いつも通りにサビ塗装をしたところとウェザリングペーストでよしなにつけた泥汚れがあいまって大変素敵です。肌色クレヨンによる退色フィルタリングも良いあんばいかと。
退色感がよくわかる1枚。すごいぞ肌色クレヨン。
上から見たところ。ちゃんと砲塔が回転します。
以上、完成ギャラリーでした。
8輪重装甲車のまとめ
車両を作ったのは初めてでしたが、車体背面の作り込みやら作っていて非常に面白かったです。このタミヤさんのキットはすごくて、普通に作ると車輪が回転するのです。つまりぶーんぶーんっていう遊びが(伝わるだろうか)出来るわけですね!
こっそりブーン、グオオオ、、ズシャアァとか言いながらニャンコに着地したりして遊んでいたら妻に見られて怒られました。ニャンコにもひどく冷めた目で見られました。悔しいです。車輪が回るのが悪いんだ。走らせたりジャンプしたり着地したりしたくなるじゃないか。また戦車ではあり得なかった、ディスプレイケースに入れて持ち運ぶと車輪が回って動く、という現象もありました。いやーおもしろい。車輪ってすごい。
車両は今回が初でしたが、いろいろなキットも出ていることなので、毛嫌いせずに作ってみようと思う良いきっかけになりました。車両は身近にあるのもあって親近感も湧きますし戦車と並べて見ても良いですね。
まだヴィネットやジオラマには手を出していない(なるべくすぐ飽きないように楽しみはとってあるというか色々勉強するべきことが多そうで手が出せていない)のですが、その節は車両とフィギュアを置いて楽しんで見たいものであります。
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