今回は第2次大戦中のドイツ軍の試作自走砲、1/35 SturerEmil(シュタール・エミール/シュトゥーラー・エミール)を作ることにしました。VK3001(H) 12.8cm自走砲 というらしい。試作自走砲ってプラモデルになっているんですねぇ。オープントップを戦車と認めるかどうかは置いておいて、ふわっと作って楽しみたいと思います。
よく考えてたら素敵なジャーマングレイの戦車ってあんまり作っていないかも、という思いもありまして、今回は素敵なジャーマングレイで仕上げることを目標に塗装をしました。塗料は全然ジャーマングレイより明るい色ですが、仕上がってみるとジャーマングレイ感が出るから不思議。
今回も筆塗りです。中々素敵に塗れたんじゃないかと思いまする。
SturerEmil の塗装レシピ
- 筆塗りのみ
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-24 ダークグレイ つや消し
- 【履帯塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-84 ダークアイアン
- 【転輪塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-57 バフ つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-65 フィールドグレイ つや消し
- 【細部塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-7 フラットレッド
- 【スミ入れ】タミヤ エナメル塗料 XF-1 フラットブラック つや消し
- 【ハイライト】パーマネントホワイト(油彩具)
- 【ピグメント】100均のパステル粉を削ったもの
- 【サビ塗装】簡単サビ塗装
SturerEmil の製作
製作に使うのはトランペッター(Trumpetter)のキットです。
かっこいい。ジャーマングレイ意欲がそそられる箱絵であります。キットは強いクセもなく作りやすい良いキットでした。年末だったのもあって製作着手からキットの製作完了まではサクッといけました。履帯はベルト式で、少し弛ませたかったのですが、非常にしっかりとした硬い履帯で真鍮線で弛ませようとするも全く歯が立たずに断念。。
スコープっぽいパーツは精密ピンバイスで開口しました。
なお塗装に向けて戦闘室(車体上部)は接着せずにおきました。また写真はありませんが、戦闘室内の板っぽい床は、ラインチゼルで大量の引っかき傷をつけておき、粗めのヤスリで表面をざっと削っておきました。
乗っかっているフィギュアはタミヤのシュトゥルムティーガーに付いていたおじさん。迫力のある車両が立ち上がりました。塗りますぞー!
元の成型色がかなり明るいグレーなのであんまり違いが分からない。。続いて転輪はエナメルのフラットブラックで塗装しています。
ムニついてスミ入れ
少し明度を落とすのと塗面を荒々しくするべく、アクリル溶剤を筆にとって車体をムニムニ撫でます。詳しくはこちら。乾燥したらエナメル塗料のフラットブラックを濃い目に溶いた液体で墨入れをしました。例によって車体全身をベロベロに塗ってしまいます。エナメル溶剤を含ませた綿棒でスミを拭き取っていきますが、上から下へ、雨だれ感が残るように拭き取るようにしました。
雨だれを残すように拭き取ったことでのっぺりしていた戦闘室の広い側面がちょっといい感じになってきました。楽しいぞ。
細部塗装
細かいところを塗り分けていきます。木部をバフで塗装し、金属部はシルバーで塗装。車内に色々積んでいるので、砲弾はダークアイアン、リュック系はバフ、水筒はフィールドグレイ、消火器をレッドで塗装し、排気管はサビ塗装。戦闘室を接着していないので塗りやすいです。
戦闘室内部の床には、油彩具のバーントアンバーをライターオイルで溶いたものを流し込んでから、油彩具のイエローオーカーとパーマネントホワイトで作った明るい色でドライブラシ気味にポンポンと色を当てていったらこんな感じになりました。木っぽくて良いじゃないか!
ウェザリング
まずはサビ塗装で余った液体を使って車体下部と車体を汚していきます。車体の下部には黄色系のクレヨンを削ってライターオイルで溶いた液を流し込んだりしました。
クレヨン液は乾燥するとパリパリになるので硬めの筆でこすったり、叩いたりするといい感じに割れて自然な風合いになります。後からつや消しコーティング等を吹けば簡単に取れなくなるので、多用しています。こんな感じになります。
サビ系クレヨン、肌色クレヨン、黄色系クレヨンをそれぞれランダムに流すとこんな感じになりました。中々いけてる感じがします。
車体に傷をつける
塗装中にあえて微妙な傷をつけるのが最近マイブームです。いつか砲弾を食らった痕とかもつけて見たいとは思うのですが、そこまではいけていない私のようなヘタレは、かすり傷をつけて喜んだりします。今のところやり方は2通り。
- ピンセットでガリっと傷をつける(たのしい)
- 80-100番くらいのヤスリで表面をザリッとこする(やりすぎ注意)
物理的に傷をつけるところが大変雑で自分らしいと自負しております!今回はピンセットで大きく上から下へ斜めの傷を入れつつ、ヤスリで横方向の傷を入れました。
ヤスリで削ると白化するのもあっていい感じ。やりすぎると下地が見えてしまうので緊張感のある雑な仕事です。ああたのしい。
油彩具でハイライト入れ
傷をつけてそのままというのも何ですので、油彩具でハイライトを入れて馴染ませたいと思います。エアブラシと違って筆塗りはグラデーション塗装が中々大変ですから、油彩具を使ってグラデーション気味に仕上げるわけです。
こんな感じに車体の上の方に油彩具の明るいグレイを置いて広げていきます。指でも乾いた筆でも何でも良いかと思います。筆にドライブラシ的に少量の油彩具をつけてその筆をポンポンと車体に当てていくような格好でも良いと思います。
上の方には油彩具のハイライトがきつめに入っています。戦闘室の後ろの方にもハイライトが入っています。やりすぎた傷が気になるところはここでハイライトを強めに入れると誤魔化せます(わはは)。それにしてもこのしっとりした質感が良いじゃあないですか。油彩具はいいぞ。
乾燥するまで数日待って、いい感じになったところでつや消しコーティングを吹いて完成です。フィギュアはひとまず別キットのものを載せていますが、多分別のフィギュアを将来取り付けようと思っています。
後編は完成ギャラリーのご紹介です!
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