ソビエト戦車のT-72 M2を油彩具を使って趣味全開で塗装する

今回は僕にとって戦車塗装における1つの重要なターニングポイントになった感がある、ソビエト連邦の戦車T72/M2をご紹介します。戦車の塗装というのは、実際にあるものの塗装なわけですから実車に近いように近いように、よりリアルに塗っていくというのが本来あるべき姿であろうかと思います。もちろん僕も超リアルで精密な塗装に憧れますし、到達するべく努力もしてはいるのですが、今回はそういったゴールを無視して、好きなように塗ってやりましたよ、という回です。

個人的には大変なお気に入りであります。少し離れてみるとそんなに違和感はないかもしれませんが、寄ってみるとこうなっています。

こんな色合いになっている戦車は無いと思いますし、どうしてこうなったのか未だによくわかっていないのですが、これはこれで、かっこいいので良しとしました。


T-72 M2 の塗装

それでは、細かい塗装過程はないのですが、おおよその塗装工程が日記に残っていたのでその辺をご紹介しておきます。

基本塗装はタミヤのアクリル塗料で行なっています。サフなし、筆塗りです。ダークグリーンにフラットホワイトを混ぜた塗料で塗装をしました。割合はダークグリーン6にフラットホワイト4という明るめの色合いにしました。

そのままだと彩度が微妙である、ということで退色感を出すため、肌色クレヨンを削ってライターオイルで溶いた液体を薄めにかけておきました。あんまり効果はなかったような。クレヨン粉が多めに表面に残ると油彩具によるハイライト入れがやりにくいので控えめでした。

さて、油彩具によるハイライト入れですが、グリーンそのものだと違和感のある色合いになるので、イエローオーカーやバーントアンバーを混ぜた焦げ緑のハイライト色を作って乗せていきました。エッジを中心にハイライトを入れ、パネル分割のあるところは、あえて黄色系で塗装してパネルが分かれていることが視覚的に明確になるように塗り分けたりしました。

この写真でいえばコマンダーハッチ手前のあたりがまさにそれで、黄色に近い色や、白に近い緑なんかを大した考えもなく思いつきで塗ったりします。ちなみにイエローに近い色で塗ってあるパネルのすぐ下に濃いグリーンの部分がありますが、そこが基本塗装色です。上塗りしすぎっすね。。。

車体も同じノリでオラオラと思うように色を乗せまして、こうなりました。近くで見るとどぎついです。

ちょっと離れるとまぁいい感じです。車体の両脇はちょっとやりすぎたかなーっと思うところもありつつ、楽しくて仕方がなかったので止まれませんでした。残念!


T72M2の完成ギャラリー

そんなわけで完成したT72 M2の完成ギャラリーをご覧ください。

アンテナは伸ばしランナーです。いい感じの弧を描いてくれています。

デカールはキット付属。Dragonのキットもいいですなー。砲塔への装備品の取り付け位置が良く分からなかったり、取り付けづらかったりするのはご愛嬌です。取れたらつけたらいいんです。

フィギュアもキット付属品。なんか変な顔をしていますが、それはそれでよし。

ロシア人だから色白だよね!と思って塗りましたがさてどうなんだろう。

横から見たところ。サイドスカートは特にいじらず、そのままです。

8個ついているスモークディスチャージャーガかっこいい。パーティングライン処理は大変だけど。。。

後部のドラム缶。こちらは合わせ目消しが面倒臭い。頑張ったのでだいぶ完成度が高いのではないかと!そういえば特に書いていませんでしたが、ソビエト戦車がサビていないと寂しいので(偏見)サビ色を適当に流したりしてあります。

エンジンの排気口付近は錆びたり黒ずんだり的なものをやってあります。オレンジとかが入るとワンポイントになって良いですな。

丸太はモールドが甘かったのでカッターのこで傷入れをしましたが、その努力が良く分からなくなる微妙な仕上がりになったので見なかったことにしました。

僕の撮影スタイル的には珍しい高めの視点からのバックショット。

正面から見たところ。車体下部はウェザリングペーストのマッドホワイトでおおよそテクスチャ付けをしつつ、ピグメントを流し込んだりしてそれなりに泥汚れをつけています。ドロドロなのは嫌いですがソビエト戦車が汚れていないのは違和感しかない(偏見)なのでそれなりの汚れにしています。

砲身を振っているところ。T72はこういう角度がかっこいい。

さらに砲身を振って真横に射撃体勢。もうべらぼうにかっこいい。

存分にかっこいい写真を貼ったところで、完成ギャラリーは以上でした。


今回の振り返り

今回のT72M2はこれまでやってきた塗装のアプローチをより極端にしたようなものになりました。ここまでゴリゴリに油彩具で色付けをしたのはこれが初めてで、あれ以来あまりやっていないのですが、この記事を書きながらまたエッジの効いた塗り方をしてみたい欲求がふつふつと湧いてきています。

それにしてもなぜかロシアの戦車になら何をしても良いような気がするんだけど、なんでだろう。。。思い切って今度10式でどぎついやつやってみようかなぁ。