German Jagdpanzer 38(t) Hetzer - Girls und Panzer, Oarai, Kame-san team
さて前編に続いて後編であります。前編では製作と基本塗装、スミ入れまでを行いました。
前編ではこの状態まできました。この続きからいきます。
細部塗装
続いて細部塗装を行います。僕はスミ入れ後はほぼすべてエナメル塗料で行うことにしています。というのも、基本塗装はアクリル溶剤でむにつくと結構色が変わってしまい、あとから修正をしようにも難しいからです。
エナメル塗料であれば、失敗したあともエネメル溶剤で拭き取っちゃえば良いので、気軽にはみ出したり失敗したりできます。まぁスミ入れの直後でまたトップコートも吹いていない段階ではそこそこ失敗には気をつけないいけないですが…。
というわけでそこそこ気を使いつつ、細部を細い筆で塗装しました。
ダークアイアンで予備履帯を、レッドブラウンで木箱を、メタリックグレイで鉄の部分をそれぞれ塗ります。排気管は説明が複雑なので割愛。いずれどこかで書きます。
デカール貼り
この工程は良いですね。貼った瞬間テンションが上がります。このプラッツのキットはデカールがとても良く発色が素晴らしいです。
貼りました。大洗の車両っぽくなりましたね!
この時点で完成度はけっこう高いですし、これで終わりにしても良いのですが、油彩でよりメリハリを付けることにします。ここが面白い(と同時にけっこう不安)なプロセスであります。
ここで一度、Mr.カラーのつや消しトップコートを吹いておきます。これは表面に薄い膜をを張るようなことになるのですが、結果表面のつやが一度落ち着くと同時に、デカールの保護、これまでにやってきた工程を膜で保護することになります。
ここで一度トップコートで保護することで、今後油彩で失敗しても、エナメル溶剤で拭き取ることでこの状態まで戻ることができます(完璧ではないと思いますが)。保護したい思いが強くなりすぎてトップコートを存分に吹きかけると、表面が白くなってしまってグダグダになるので、これで大丈夫だろうか、と思う程度にしゅっと吹く程度で良いようです。
油彩によるウェザリング
戦車塗装に油彩具を導入したのは最近ですが、もう無くてはならない存在になりました。僕はこのホルベイン 油絵具 12色セット H911 10ml(4号) というのを使っています。まぁ戦車キット1個分くらいの値段はしますが、持っていても良いものだと思います。
どうしようかは実は最初のタイミングではいつも決まっていないので、とりあえずバーントアンバーで様子を見てみます。
うん、雨だれ跡とサビ跡の中間くらいの感じ。面白いのでちょいちょい色んなところに入れてみます。
続いて、コバルトブルーヒューで青みを加えます。青みは外で撮影をするととても良い風合いに見えるもので、隠し味といったところでしょうか。あんまり目立たないようにします。
ちょんちょんと大きい面の部分(端っこにはやらない)に付けていって…
指の腹でぐいぐい広げます。筆とか使っても良いと思いますが、僕は性格が大雑把なので汚れるのも気にせず指でぐいぐい広げます。
というわけでブルーを入れ終えた段階。まだ物足りない。
続いてイエローオーカーを投入してみます。
ちょんちょんと付けていって、指の腹で縦になぞります。側面のウェザリングは主に縦に広げると良いです。
イエローオーカー編を終えました。なんか物足らないです。バーントシェンナを投入してみます。
良い感じです。良い感じなのですが、なんだかもの足りません。とはいえどうすれば良いのかわからないので、いったんこの状態で完成、ということにして数日ぼんやりとしたりしました。なんだか物足りない気持ちになっている時はいったんこうしてぼんやり眺めることが多いです。
ケースに入れてリビングに置き、ぼんやり眺めては「なんか違う」「これじゃない」と思い、どうすれば良いのかなぁと遠くを眺めて猫をひっくり返して遊んだりします。
物足りない気持ちになっているとき、出来上がった直後は、どうも何が目指していた何かと違うのかが良く分からない事が多いです。まぁずっと見ながらやっているからそうなんでしょう。しばらくして、やっぱり暗部が足らん、という結論にいたりました。全体的にぼんやりしているのは、エッジ周りの暗部が足りないからだ、と思ったわけです。
仕上げ
バーントアンバーで暗部をしっかりつけていくことにします。いちいち写真撮って、なんて繊細なことができる気分でもなかったので、以降完成写真から。
エッジ周り(特に天板からの側面傾斜装甲)にバーントアンバーを強めに乗せました。
別角度から。良い表情になったんじゃないかと思います。ぼんやりとしていた車体に強い暗部を乗せてあげることで引き締まった印象になりました。基本塗装を明るくしておいたことで、明暗というか、コントラストがしっかり出てくれたと思います。
濃いブラウンをエッジ周りにおいたことで、面の色の薄さがあまり気にならず、全体としてヘッツァーくんらしい色合いに落ち着いてくれたことも良かったです。なんというか、部分としての色じゃなくて人間の目は全体の平均を見るようなところがあるんですかね。
最後に履帯まわりにタミヤのウェザリングマスターAセットから、ライトサンド、サンド等を履帯に擦り付けてそれっぽくして完成としました。履帯、もうちょっと頑張らないとだな。。。
ヘッツァー@カメさんチームの完成ギャラリー
前編・後編に渡ってお伝えしたヘッツァーくん編でしたが、ここに完成いたしました。あれやこれやとやってきましたが、ヘッツァーくんはこれまで作ってきた中でも特にお気に入りの1輌になりました。やっぱり明るい色で仕上げると飾ったときに見栄えがして良いのです。
油彩も良い感じに馴染みました。
ちょい後ろから。良いっすねー。
転輪もかっこいい。スカートも良い感じになりました。
上から。シルエットもかっこいいです。
ヘッツァーくんじゃーんぷ、的な。カール自走臼砲に飛び込んでいったヘッツァーくんの揺れるスカートと垂れる履帯、クオリティの高さが尋常じゃなかったです。
ヘッツァーくんはこの車体の低さが良いですな。もともとの38(t)が小さな車両である上に、こんな傾斜装甲を持っているから戦う側からすれば狙いにくそう。黒森峰のパンターやラング隊が混乱するのもわかります。だって横に来られたら小さすぎて周りから見えませんし。
なのでそんな中に飛び込んでいった生徒会チームは素晴らしい覚悟と勇気をもったチームなのであります。ふつうの精神状態だったら恐ろしくって飛び込めないだろうと思うわけです。かっこいいなぁ生徒会長。
マウスに正面からぶつかっちゃうくらいだしなぁ。作戦つったって恐ろしいだろうに素晴らしいなぁと、ヘッツァーくんを作っていて思うわけです。いつかマウス作ったらこの子に突撃させよう。
マウスなんて作ったら飾るの大変そうだなぁ…と思いつつ、ヘッツァーくんを愛でる今日この頃でした。良い一輌になりました。
[追記] おさんぽ行ってきました。
なお、大洗の他の車両は下記の記事にまとめています。
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