今回はアンテナを真鍮線で作る方法をご紹介します。最近、陸上自衛隊の車両を立て続けに作ったのもあって、細くてビシッと伸びるアンテナを真鍮線で作ってみました。
戦車のアンテナ作りについて
アンテナはキットに付属していたり、ランナーを伸ばしてよしなにやれいとかいてあったりと、キットやメーカーによってマチマチです。大抵面倒くさくなってしまって無かったことにしちゃいますよね!(ダメ人間)
キット付属のアンテナ
たまにキットにアンテナパーツが付いていることがあります。ただ付属のアンテナはどうにも太くてイケてません。キット成型上の限界があるとかなんとか。
伸ばしランナーによるアンテナ
皆さんは伸ばしランナーは得意でしょうか。僕は微妙であります!あのパーツがついている枠(ランナー)を炙って伸ばしてすーん、とさせるやつです。だいたい伸びたところで丸まってしまったり、途中で切れたり、太さが均一にならないのでモヤモヤしたりしてしまいますね。
真鍮線アンテナ
どうにか楽で、かつカッコいいアンテナを作りたいものです。というわけで、今回は真鍮線を使ってアンテナを作ります。真鍮線アンテナの特徴は
- 簡単に直線になる(というかまっすぐのものを使う)
- 細くていい感じ
なのであります!
真鍮線アンテナを作るための道具
それでは道具立てを見ていきます。
- 真鍮線
- ペンチ
- メタルプライマー
- 黒い塗料
- 瞬間接着剤
真鍮線
太さは色々ありますが、僕は0.5mmのものを使っています。オススメは WAVE オプションシステム シリーズ Cライン No.2 0.5mm 6本入り ですね。陸自の車両ですと、1輌につき 3/4 くらい使っています。いや厳密に長さは計っていなくて、何となくかっこいい長さにしているだけなんですけどね。。
ちなみにぐるぐる巻きになっている 0.5mm の真鍮線も買ったのですが、これは巻きグセがガッツリ付いていて、その上硬く、真っ直ぐに伸ばそうとしても結局のところ微妙にグニグニと曲がってしまいました。結果、とてもつもなく不恰好なものが仕上がり断念いたしました。。安いんだけどなぁ。
WAVEの製品は割高感はあるのですが、最初から真っ直ぐなので真っ直ぐにする努力に時間をかけなくて済む上に、ちゃんと真っ直ぐだから安心です。真っ直ぐにできなすぎてまっすぐ恐怖症に…
ベンチ
真鍮線は0.5mmといえどもだいぶ硬いです。プラモデル工作のニッパーで切ってみたところ、見事に歯がかけてしまい、初代ニッパーくんはランナー解体用として余生を過ごすことにになりました。なむなむ。現在は2代目として2000円もするタミヤの薄刃ニッパーを使っております。
というわけで現役のプラモデル工作のニッパーくんを墓場送りにしたくない人はちゃんとペンチを使うか、金属用ニッパーを使いましょう。僕は爺さんから受け継いだ工具の中に入っていた、下の画像のやたらと重いペンチを振り回しています。これならゾンビと戦えます。
メタルプライマー
真鍮線は金属なので、そのままだと塗料が食いつきません。ということでメタルプライマーを下地として塗布することで塗料が乗るようにします。金属のエッチングパーツでも使うものなので、お戦車を作る人は持っていた方が良いと思います。
瞬間接着剤
アンテナを車体に固定するのに使います。タミヤセメントはプラ材 + プラ材の固定用なので、金属を接着する際は瞬間接着剤に頼ります。有名なところで言えばアロンアルファ様ですが、僕は粗忽者でちょいちょい蓋が開かなくなる可哀想な人なので、100均のものを使うことにしています。悲しみがやわらぎます。
以上が準備するものです。並べてみると結構いろいろありますね。整ったらさっそくアンテナを作りましょう。
真鍮線アンテナの作り方
作り方も何も、切って塗ってくっつけるだけの話なのですが、ちゃんと書きます。
- 真鍮線を切断する
- メタルプライマーを塗布する
- 黒く塗装する
- 車体に接着する
ちゃんと書いてもこの程度でした。。具体的にみる必要性を疑いますが、具体的に見ていきます。
1. 真鍮線を切断する
では用意したペンチか金属ニッパーにて、購入した真鍮線を切断します。車輌によって長さは異なると思いますので、それらしい長さで切りましょう。Waveの0.5mm線を半分に切ったくらいなら重さもさほどないので、ちゃんと瞬間接着剤で固定できます。
2. メタルプライマーを塗布する
真鍮線にそのまま塗料を塗っても、ちょっと触るとぺろっと剥がれてしまいます。食いつきが悪い、というのはこういう状態ですね(一回やったからよくわかる)。
対策としてメタルプライマー塗って下地を作るわけですね。僕はどうでも良い筆にとって塗っています。かなりキツイ匂いがするので、窓の換気にはお気をつけあれ。
3. 黒く塗装する
メタルプライマーが乾燥したら塗装です。僕は筆塗りに徹しているので、筆でチョロチョロ塗ります。普通に塗るだけであります。乾燥すればアンテナパーツ完成であります。
4. 車体に接着する
アンテナの接続部がある場合、アンテナの差し込み口を作るという手があります。ピンバイスで穴を開けてそこに差し込む形にするわけですが、僕はうまくできないので、割愛です。瞬間接着剤で固定してしまえば良いことにしましょう。
向きやら傾きやらを気にしつつ、それっぽく接着しましょう。某戦車では何度やってもすぐにポロポロと取れて、リビングに持ってきても取れるし、ケースに入れようとしたら角に当たって取れるし、散歩に行っても取れるし(そしてその場でつけるし)で、まぁ大変でした。
以上でアンテナの製作、固定まで完了であります。
作例紹介
これまでにアンテナをつけた車両をいくつかご紹介します。
陸上自衛隊 10式戦車
大洗女子所属 74式戦車
大洗女子所属 61式戦車
他にも記事化していない、ちゃんとした自衛隊所属の 74式戦車くん士魂バージョン、冬季迷彩の74式戦車くんがありますが、いずれ記事化したら、ということで。
まとめ
今回は自衛隊車両から大戦期の戦車まで、何でも使える戦車のアンテナ作成についてご紹介しました。お役に立つと幸いです。僕もいろいろ調べて、いまいち正解がわからずにやっていたので、誰かの役に立つといいなーなんて思ったりしております。
それでは是非アンテナ立ててみてくださいね!
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