[戦車] タミヤT-62Aの製作と塗装です(前編)

久々のロシア戦車であります!今回はタミヤさんのT-62Aを製作したいと思います。ロシアの戦車ってなぜか汚し過ぎても良い感じがしますよねー。ということで今回の足回りはウェザリングペーストを使って赤土風に仕上げてみました。その辺もご紹介します。

無骨なかっこよさ、そして塗装で遊べば遊ぶほど手すりがボキボキ折れる楽しみ。だが真鍮線なんて使わない(面倒で、、)そうだ今日も筆塗りパーツ折り。そこのけそこのけT-62が通る!であります。



T-62Aの製作

今回製作に使うのはタミヤさんから出ている、T-62Aのキットです。スケールは 1/35。

今回作ったのは左側のタミヤさんの方。製作にあたっては特にこだわりもなく、素直に説明書に沿って作りました。楽しかったです。

とはいえ砲塔がそのまんま、というのもちょっと微妙な気がしたので、鋳造表現だけ追加することにしました。控えめにやっても面白くないので、全力でゴテゴテさせてみることにいたします。

やり方としてはシンプルで、下にあるような緑色キャップの流し込み接着剤を表面に塗って、15-30秒ほどを置いたあとで、歯ブラシで叩くだけです。流し込みタイプはサラサラしているので表面に塗りやすいのです。プラスチック接着剤は、表面のプラスチック同士を溶かして接着するものなので、いい感じに表面が溶けます(見た目は分かりませんが。。)

歯ブラシを表面に押し付けてグッと持ち上げると、納豆の糸が引くような具合に白い糸を引きます。それを気にせずもう一度表面にペシッと叩きつけるだけです。そうすると下の写真のように白いのが残りつつのデコボコに仕上がります。楽しいですが、やりすぎると手すりが折れたり外れたりします。実際折れもしましたし、外れもしました。雑なのではなく大胆と自己肯定しています。

というわけで塗装に入ります。


T-62Aの塗装

今回も明るめに塗っていこうと思います。筆塗りです。

基本塗装

下地は特に何もせず、プラにアクリル塗料のダークグリーンフラットホワイトを、フラットホワイトをベースにダークグリーンを 7:3 程度に混ぜたものを使いました。ご覧の通り明るく仕上がっております。

ダークグリーン感がありませんな。


ムニついてスミ入れて、デカール貼ってトップコートして。

塗装をして1日ほど置いて塗膜がしっかりしたところで、アクリル溶剤でゴシゴシこすってなんだかそれっぽい感じにします。ムニつくといっておりますが、詳しくはこちらにて。すかさずエナメル塗料のダークブラウンで墨入れをします。

スミ入れ塗料をエナメル溶剤をつけて拭き取った上で、デカールを貼りました。気分が乗ってきますな!デカールを貼った段階でつや消しトップコートを吹きました。


油彩で味付け

まだまだシンプルな感じなので、色々と情報量を乗せていくべく、油彩のイエローオーカーを取り出して綿棒にとりまして、ちょんちょんとランダムにつけつつ、それを硬い筆でざっざっ広げたりします。

グリーン系にはイエローオーカー。これですなぁ。


ドライブラシ

せっかく鋳造表現も入れたことですし、ドライブラシでしっかりと浮き出させたいと思います。エナメル塗料のフラットホワイトでドライブラシをしました。

白っぽくはなりましたが、だいぶモールドが浮き上がってきました。

砲身が長すぎて写真に収まらない。


細部塗装とサビ垂れなど

勢いでドライブラシをしてしまいましたが、考えてみたら細部の塗り分けをちゃんとしていなかったので、細かな部分を塗り分けたりしました。

予備履帯はサビっぽく赤く仕上げます。こういうのがあると何だかいい感じに見えます(安易)。サビ塗装の仕方は手抜きの[初心者向け] 戦車の排気管/エンジン部を簡単にサビ塗装する方法でチョチョイのチョイ。

ついでに余った塗料で車体にもサビ垂れっぽく縦線を入れまして、エナメル溶剤を含んだ筆でぼかしたりしました。


パステルで土汚れをつける

なんだかあれもこれも使っている感がありますが、続いてパステルを使って砂埃的な汚れを入れておくことにします。いやなんか、単調に見えてきて、なんかしないと落ち着かない気持ちになったものでして。。。

100均のパステルを削ったもの。2色くらいを混ぜて明るめの黄色に。筆にとったら、車体の前面に擦り付けてみます。

あ、けっこういい感じ。砲塔にもつけてみることにしました。

ああ、だいぶいい感じ。随分それらしくなって参りました。


履帯をつける

履帯のウェザリングは「戦車履帯のお手軽100均ウェザリング」であっさりやっつけまして、装着いたしました。そうしますと見事にだるっだるでとても見るに耐えなかったので、面倒くさい気持ちを押し殺して接着剤で履帯と転輪を接着しておきました。

手間を惜しみがちな僕もさすがにここは真面目にがんばりました。ティッシュを詰めて固定し、乾燥するまでまったりします。しかし履帯がつくとそれはそれで、またテンションが上がりますなぁ。


赤土汚れに挑戦

いつか赤土の汚れを車体下部につけてみたいなー、いつかなー、その気になったらやりたいなーと思っていたら、唐突にその気になったのでやって見ることにいたしました。とはいえ赤土塗料なんてものは持っていないので、適当にあるもので赤土っぽい感じにしたいと思います。

というわけで取り出したるはウェザリングペースト(マッドホワイト)と油彩具のバーントシェンナ

ひとまずウェザリングペーストのマッドホワイトを取り出しまして、そこにバーントシェンナを混ぜてみました。

お、これはいけるんじゃないか・・・?ということで、

お尻から探り探り塗ってみました。いい感じかも。

転輪も同様に塗ってみました。意外といける。

ついでに履帯やら車体側面やらにも適当につけてみます。おお、ありだ。これはありだぞ。ウェザリングペーストは便利だなー、と以前から思っていましたが、マッドホワイトなら適当に色をつけて塗るとかなり色のバリエーションが増やせて経済的な気がします。


フィギュアを乗せてアンテナをつける

最後に付属のフィギュアを乗せて、アンテナを立てまして、完成であります。適当に遊んでいただけのような気もしつつ、ちゃんと振り返ると、それなりにステップを踏んで頑張ってるな、と自分を少し褒めてあげたくなったりいたしました。

後編では完成ギャラリーをお届けします。