[戦車塗装] Wespeを筆塗りアイシャドウチップ迷彩で塗装する(2)

ドイツの自走砲、ヴェスペ(Wespe)の塗装を前回に続いてやっていきます。全3回のうち、2回目となります。ドイツ後でスズメバチ、という名前だそうな。確かにこの感じは強そう。Ⅱ号戦車感がない。

この車両が並んで一斉に砲撃をしたりしたら凄いんだろうなぁ。。前回の記事は下記からどうぞ。


ヴェスペ(Wespe)の塗装

前回は迷彩を入れて、スミ入れ兼フィルタリングをしたところまでいきました。続きから見ていきます。前回の最後はこんな感じでした。


スミ入れを落とす

前回のスミを落とすにあたって、通常綿棒でキュッキュと拭き取るところなのですが、今回はあまり濃く入れなかったのと、ムニついた後に残るダークブラウンの色がいい感じに見えたので、エナメル溶剤を含めた筆で撫で落とすことにしました。

100均のナイロン筆が写ってしまった。。筆にエナメル溶剤をとって(直接ボトルからじゃないですよ、スポイトで少し取り出して、それを筆でとる感じです)、上から下へ撫でながら汚れを溶かし落としていく感じにします。綿棒で拭き取るよりは、フィルタリングの塗料が残りますな。


デカールを貼る

このステップを踏むと、こうグッとそれらしさが高まって気持ちも昂ぶりますな。雑な作業を繰り返してきた僕も、もうちょっと丁寧にやらなきゃ、とか思ったりいたしますな。

見事にテカってますが、こんな感じでデカールを当てました。マークセッターでしっかりとくっつけつつ、つや消しトップコートを吹いてしばらく乾燥させます。


スポンジチッピング@ハイライト

よーし丁寧にやるぞー、と思ったところで何ですが、チッピングがしたいです気持ちになりました。細かく筆でチマチマと描くのも良いのですが、性格的にどうにも合いません。いけませんな、合わない作業を延々とやるなんて、趣味でやるもんじゃありません。大胆にいきましょう、スポンジチッピングです。

大胆にいきました。エナメル塗料のフラットホワイトでスポンジチッピングであります。スポンジは目の荒い、嫁殿が最近気に入っているらしいスポンジが捨てられそうになっているところを救出しました。正確を期しますと、捨てられたところを発見し命を救ったわけで、スポンジくんから見れば僕は命の恩人であるからしまして、小さく千切られようとも本望と、きっとそのように思っているのではないかと、どうでも良いことを考えたりいたしました。

千切ったスポンジに塗料をつけて、何度かダンボール等につけて塗料がべたっと付かないように調整した後、車体にポンポンとつけていきます。簡単にできますが、楽しくなってきて勢いがつきすぎないように自制するのが一番難しいです。


スポンジチッピング@暗色

ハイライトをフラットホワイトのチッピングで入れたところで、何だか締まりがなくなってしまいました。気に入らないので、暗色でもチッピングを入れてみることにします。同じくスポンジにて、塗料はエナメル塗料のジャーマングレイです。

何だか雰囲気が出てきましたね!


細部塗装

もっと早くにやりなよ…。という思いはいつも胸に秘めつつ、何だか気持ちが乗らなくていつも後半になってしまう細部塗装です。

鉄の部分はガンメタルの上澄み。木部はエナメル塗料のレッドブラウンで塗装しました。

後部には紅白の棒があるので、説明書どおり、チマチマと塗り分けました。フラットレッドフラットホワイトです。予備履帯の写真はここではありませんが、サビ塗装をしておきました。いつものお手軽サビ塗装でやっつけています。


雨だれウェザリング

せっかく良い感じのリベットがある戦車なので、雨だれを入れておこうと思います。ダークブラウンの塗料をやや薄めたものをリベットから下に流れるように縦に何度か書き入れます。で、そいつをエナメル溶剤を含んだ筆でボカすように上からなぞると、それらしくなります。

かんたんですが、色々合わさるとそれらしく見えてくるから不思議です。


フィギュアの塗装

キットにはドイツ兵が2人ついてきます。特に何をするでもなく立っているお二人ですが、せっかくのオープントップなので車体に乗ってもらおうと思います。

服はアクリル塗料のフィールドグレイで塗り、肌はエナメル塗料のフラットフレッシュで下地を塗っておきます(アクリル塗料だとなんか肌は塗りにくい)。細かいところは説明書のとおりに。

スミ入れはダークブラウンのスミ入れ塗料。顔には入れません。乾いたら拭き取ってつや消しトップコートを吹いておきます。(ああ、写真なし)

顔は油彩具のバーントアンバーを少量取って塗り込みます。溝の部分にバーントアンバーが入っていい感じなるので、顔の表面の部分は綿棒で軽く拭き取ります。今回は目が細く僕の技術では白目は入れられないと判断し、ブルーで瞳だけをちょんと入れておきました。

さらに、油彩具のバーミリオンヒューとホワイトとバーントアンバーを混ぜた肌色をちょんちょんとハイライトにつけて細い筆でブレンディングし、それっぽくハイライトを入れておきました。口元と頰にほんのちょっとのバーミリオンヒューを入れてぼかして赤みを入れたら顔は完了。

服には同じく油彩具のグリーンとホワイトを混ぜたハイライト色を作って適当にドライブラシをしました。

フィギュアの造形がいい感じなので、何だかいい感じになってくれました。テカっていますが、油彩具が乾燥したところでつや消しトップコートを吹いてあげれば落ち着きます。

ボタンやベルト、ブーツを塗り分けていくといい感じに仕上がりました。あれ、そろそろフィギュア塗装もいい感じになってきたんじゃ…。成長してるかも。

フィギュアの足の裏に両面テープをつけて固定したところで完成です!次回完成ギャラリーをご紹介です。