今回はガールズ&パンツァー最終章の第1話から新たに登場する、大洗女子のサメさんチームが搭乗するMk.Ⅳ戦車(1/35)をサメさんチーム風に製作します。初めて劇中で出てくるシーンと見たときは「いやいやいやいや」と思いましたが、今でも「まじかー」という思いが薄れずにおります。重いし遅いしこれからどうするんだろう。。相手からすればだいぶ当てやすそうだし。
でもねー、いいですよねー、この子がガチャンゴチャンと言いながら、ずいずい進んでいくところなんてもう超カッコいいわけです。最終章の1話なんか陣形の中心にどーんと居座っちゃうわけです。こんな戦車を運用している戦車道チームなんてたぶんどこにもないのに、もうこんなの連れて大洗女子の面々ときたら優勝するつもりで挑んじゃうわけです。
「いやっほぉぅう最高だぜい!!」ですな!最終章がどんな感じに進んでいくのか、色々な展開がありえそうで楽しみです。個人的にはあんこうが途中でやられて(フラッグじゃないし)、あんこうなしで頑張って勝利する姿もどこかで見たいなーと思っています。おぢさんなので想像しただけで泣きそうです。
今回は、エマー(Emhar)のキットを元に製作しましたが、サメさんチーム仕様のマーク4への改造はせず、ほぼ素組でサメさんチーム風に仕上げました。しかし完成した姿を見ているだけでサメさんチーム搭乗時の音楽が脳内に流れて幸せです。
サメさんチームのMk.Ⅳ戦車の塗装レシピ
- 筆塗りのみ
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-64 レッドブラウン つや消し
- 【基本塗装】タミヤ アクリル塗料 XF-2 フラットホワイト つや消し
- 【砲身/銃機】タミヤ アクリル塗料 X-10 ガンメタル
- 【履帯塗装】タミヤ エナメル塗料 XF-84 ダークアイアン
- 【スミ入れ】タミヤ スミ入れ塗料 ダークブラウン
- 【車体のハイライト】バーントアンバー、パーマネントホワイト(油彩具)
- 【リベット】ファレホ(Vallejo) モデルカラー #001 ホワイト
- 【泥汚れ】Mr.ウェザリングペーストマッドホワイト
サメさんチームのMk.Ⅳ戦車の製作
さて今回はエマー(Emhar)のキットでかの有名な菱形戦車、マーク4戦車を作ります。エマーはイギリス(UK)のメーカーらしく、私も作るのは今回が初です。箱絵の微妙さが不安感をかきたてます。
マーク4の1/35キットについて
さて、Mk.Ⅳ戦車のキットはEmharだけではなく他社からも発売されており、タミヤのモーターライズ仕様の戦車が5500円前後、Takomのキットが6500円前後します。このEmharのキットは3000円前後で購入しました。現在発売されている、Mk.Ⅳ戦車のキットの中では多分このキットが一番安いものだと思います(ちなみにヤフオクで買いました)。
また、先日プラッツから公式キットの発売が告知されました。2018年03月末の発売予定だそうですが、毎月1ヶ月ずつ発売日を延期するメーカーなので信頼できません。とはいえ、内容はちゃんとサメさんチームの旗を立てられる構造になっているようで、中々良さそうです。悔しいですが買うことになると思います。
また Mk.Ⅳには Male(雄型) と Female(雌型)があり、雌型の方が幅が細いようです。今回サメさんチームが登場しているのは、雄型です。公式ページにMk.Ⅳ戦車のスペック表があり、雄型との記載があります。というわけでキットは「Male」と記載のあるものを購入しましょう。
さて、しかし今回はEmharですから、頑張って作ってみるしかありません。やすく作りたい人はEmharですが、多分後悔します。ちなみにキットの中身はこんな感じ。
不安しかありませんね!最初から箱型になっているパーツが少なくて、これだけ大きなサイズのパーツを組み立てて、ちゃんと箱に、いや菱形になるのか、いいやなる気がしませんね!(履帯もついてます)
まぁ実際に組んでみるといい感じに箱にできず、マスキングテープで抑えたり、接着剤をつけてぎゅうぎゅう押したり、腕力にものを言わせた感のある製作になりました。
片側の履帯が完成したところ。とにかく箱にならなくて苦労し続け、途中からもう面倒じゃいいわい、という気持ちになって隙間をパテで埋めまくる有意義な時間を過ごしました。
特に苦労したのは履帯周りで、ベルト式の黒い履帯がついているのですが、これが非常に硬いピーーーーーーンと貼った履帯で中々曲がりません。履帯は巻きつけないといけないのにこんなに強い素材でどうするんだと天を仰ぎたくなるようなオモイがいたします。実際にどう巻いても「ギュン!」と元に戻ろうとするその力には頭を抱えました。
結局、仕方がないので履帯を何箇所かで切断し、車体に瞬間接着剤で押し付けながら固定していく、というまたしても筋力にものを言わせる形になりました。よほどしっかりと押し付けないとまた「ぎゅーん」と戻ってくるので油断がなりません。結局しっかりとくっつかない部分もありつつ「よく頑張ったでしょう」と自分を慰めながら製作は完了としました。
ちなみに機銃口はタミヤの精密ピンバイスで開口しています。さすがに詰まっているのは格好がつきません。そしてマットが汚い。
サメさんチームのMk.Ⅳ戦車の塗装
製作も終わったことなので、塗装に入りましょう。製作でしょぼかったところは塗装で巻き返すのであります。今回も筆塗り、油彩具等を使っています。
基本塗装
まずは基本塗装です。今回は車体の成型色もそこそこ明るい色ですし、下地はなしでそのまま塗っていくことにします。タミヤアクリルのレッドブラウンとフラットホワイトを5:5ほどで混ぜて2度塗りします。少し水で粘土を下げて塗ると塗りやすいです。また菱形戦車ということで複雑な構造があまりなく、単純に面が大きいだけなので、塗りやすくて楽しいです。
こんな感じの色になりました。履帯はエナメル塗料のダークアイアンで塗装しています。
スミ入れ+フィルタリング
リベットがある戦車は、やはりリベットから下に垂れる汚れをおしゃれにやりたいものです。今回はタミヤのスミ入れ塗料のダークブラウンをかなり濃いめに車体に塗りたくり、乾燥したところでエナメル溶剤をつけた綿棒で拭き取って行きました。拭き取る際に、綿棒を上から下に動かすようにし、リベットから下の方に汚れが残るように作業をするといい感じです。
早くもいい感じですが、もっと上下の汚れは残しておけば良かったかもしれないですね。
ハイライト入れ
このままではつまらないので、ドライブラシ風に面の上下に油彩具のパーマネントホワイトとバーントアンバーで作った明るい茶色でハイライトを入れて強調してみます。
なんだか微妙な気もしてきました。。。
デカールを貼る
サメさんチームにするにはデカールを貼らなくてはなりません。よしなにおうちdeデカールで自作したデカールを貼り付けました。詳しくは下記の記事を参考にしてください。
ちょうどいい感じに成功か失敗かギリギリの許容ラインのところで貼り付けました。
それっぽいから良いことにしよう(自分にあまい)
リベットに強烈なハイライトを入れる
リベットが格好良い戦車なのでどうしてもリベットを目立たせたいのですが、ドライブラシ程度では満足できません。これでもかッというほどにハイライトを入れたいので、普通にアクリル塗料を使って1個ずつ白で塗ってしまうことにします。1個ずつリベットを塗るとか、とても大変そうで嫌なのですが、時間がかかりそうなので、乾燥に強いファレホのホワイトを使います(隠蔽力もあるし)。
デカールの左半分のリベットを白く塗ったところ。デカールの右側はこれから。すごく白くてとっても良いと思う。こっち側のデカールは結構残念(あとで微修正)
職人になったような気分でちまちまとリベットの頭を白く塗って塗って塗り続けて、片面完成です。
かっこいいぞ!全部頑張ろう。
そして全部がんばりました。やりきった感あります。そして結構たのしかった。
履帯のウェザリング
そういえば履帯がまだ綺麗なままでした。Mk.Ⅳ戦車といえば地面をずるずると貼っていくような戦車ですから、履帯も車体もがっつり汚れます。履帯はすでに接着してしまっているので、下記の手順でえいやーとウェザリングをしました。
- クレヨンの赤茶色を、茶漉しで削って、ライターオイルで溶いたものの流し込む
- クレヨンの黄土色を、同上
- パステルの黄色系を、茶漉しで削って、そのまま筆で履帯に擦り付ける
- パステルの肌色系を、同上
- タミヤアクリルのシルバーでドライブラシ
というわけでドライブラシ前でこんな感じになりました。たいへん適当にやったのにいい感じです。
泥汚れの追加
さぞかし泥や砂で車体が汚れるだろうと思っていたのに車体は結構綺麗なままでした。そこで、ウェザリングペーストのマッドホワイトでドライブラシをする要領で、車体下部に全体的に茶色のウェザリングを入れました。汚いのは好みではないので、マッドホワイトのみで泥汚れは完成としました。
これにて完成であります!次回後編は、完成ギャラリーへと続きます。
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