[戦車塗装] ガルパンのカメさんチーム 38(t)を塗装するのであります!

German Light Tank Pz.Kpfw. 38(t) - Girls und Panzer, Oarai, Kame-san team

今回はプラッツのキットが手に入ったので、気合を入れて 38 (t) を製作しました。ガールズ&パンツァーに登場するカメさんチームを目指して説明書の通り作ったら、なにやら違うような感じのカメさんチームになりました。プラッツのパッケージって嘘ばっかり。

とはいえ総合的にはとっても可愛いお気に入りの戦車になりました。デカールの発色が良いです。塗装も想定以上にうまく落ち着きました。小さい戦車ってやっぱり好きだなぁ。今回はそんな38(t)の製作・塗装過程を残しておきます。


ちなみにお散歩にいったときの記事はこちら。



カメさんチームの 38 (t) の製作

初めて作る38(t)ですが、キットはプラッツ ガールズ&パンツァー 38 (t) 戦車 カメさんチームver 1/35スケール プラモデル を使いました。見て下さいなこのパッケージ。これなら何も迷うことなくカメさんチームの38 (t) ができるはず!


実は薄々気づいていました。。プラッツのキットをそのまま作ったって、絶対に劇中のものなんかできやしないんだって。でもなんか面倒くさかったんですよねー、細かいのを見比べたりするの。そもそもですね、説明書が見づらいのなんのって、大変なんです。

さして大きくもない紙にですね、もう図をギュンギュンに詰め込んだ説明書になっていまして、小さなパーツなんてどう付けるのか分かりやしないんです。もうちょっと大きな図をですね、複数枚に印刷するだけで全然違うと思うのですが、非常に小さいわけです。

まだ細かい字が読める歳ですから良いんですが、手元が怪しくなってきたらこんなのアウトなのであります。今どきこんなカスタマー軽視の製品を出している会社が儲かっちゃうなんて酷い世の中であります。ファンを食い物にしておるのです。タミヤを見習えい。

というわけで不満をブツブツと言いつつ、車体を組み上げ砲身を組み上げ(そして砲身の上下が逆だったことに最近気づいた)、履帯を1個ずつ並べたところに流し込み接着剤で固めて、えいやっと巻きつけつつ履帯のたるみをそれっぽくあしらってみました。(写真はない)

というわけで、アハトゥンクも見ぬまま、男気の赴くままに製作し、基本塗装を終えた38(t)くんです。

劇中とは車体後部の形状がちょいちょい違う。。もういい気にしない。



カメさんチームの 38 (t) の塗装

塗装ですが、以前つくった 35(t) はジャーマングレイで車体色のベースとしましたが、今回は明るいダークグレイをベースに塗装を行います。エアブラシは持っていないので、例によって筆塗りです。基本塗装ではタミヤのアクリル塗料を使います。

基本塗装は Ⅳ号D型を作った時と同じ感じで非常に明るい、それもうダークグレイ使う必要なくない、というレベルの明るさまでフラットホワイトを混ぜて明るくしたもので塗装をします。

写真はやや暗めに写っていますが、もうちょっと明るい感じですね。履帯は Mr.カラー C28 黒鉄色で塗っています。ゴム履帯ではなく車体と同じプラ材を1個ずつ組み合わせたやつなので、塗らないとどうにもなりません。

続いてアクリルむにむにをやります。やった後の写真は無いですが、、、表面が均一ではなくなる感じが好きでいつもやっています。アクリル溶剤を筆にとって表面をぐにぐにして揺らぎをもたせます。

OVMの類はそれぞれエナメル塗料のレッドブラウンで柄の部分、メタリックグレイで金属類を塗っています。エナメル塗料を使うのは失敗してはみ出してもエナメル溶剤で拭き取れるからです。アクリル塗料は影響を受けないので、気軽に失敗できます。

車体後部は地味な感じだったので、ノリでワイヤーブラシでガシガシしておきました。あんまり傷が付きすぎないように薄くやりました。


スミ入れとデカール貼り

続いてスミ入れ。最近の僕の戦車塗装テーマは「メリハリ」なので、基本塗装を明るく塗って、スミ入れは一番濃い色を使います。というわけで、エナメル塗料のフラットブラックを100均のライターオイルで溶いて車体に塗りたくってやります。

良い感じに真っ黒のベロベロになりました。このままではいけませんので、綿棒にエナメル溶剤を染み込ませたもので拭き取っていきます。基本的には面の部分(端っこ以外)は綺麗に拭き取り、端になる部分は黒い汚れを残すようにします。

リベット周りも真っ黒ですが、リベットやエッジはドライブラシで最後に白く仕上げるので、その背景となる車体はちょっと黒いくらいでちょうど良いです。というわけで拭き取り終わりました。

なかなかキリっとした良い顔立ちになりましたね!続いてデカールを貼ります。

デカールは大変発色の良い綺麗な水転写デカールがキットに付属しています。デカールは良い。デカールは良いのですよ。そしてこれを貼ると一気にカメさんチームになりますね!テンションが上がる瞬間であります。


油彩で仕上げ

ここいらで完成、としても良いのですが、昨今の戦車塗装のマイテーマであるメリハリを実現するには、まだハイライトを入れなくてはいけません。暗いところはスミ入れをしましたが、ハイライト部分がまだなのであります。

使うのはホルベイン油彩具セットからパーマネントホワイトです。ちなみに油彩具セットは3000円くらいしますが、戦車塗装ではガッツリ使わないので、おそらく1度買ったら一生使えるくらいの量があると思います。持っているだけで遊びの幅がぐっと広がるので、ステップアップを目指す人は買ってみる価値があると思います。僕は買って良かったです。ぐっとレベル上がった感がありました。

パーマネントホワイトも同じく綿棒の先っちょに少しだけとって、それをリベットや面のあるところにちょっとずつ置いていきます。それを指や乾いた筆で広げていきます。明るさの具合を見ながら、ここはもう感覚で、少しずつホワイトの量を増やして明度を上げていきました。

明度が上がったところで、色味を整えることにしました(その時の気分で)。何となくグレイ系の戦車は少しブルーを入れるとそれっぽい、という感覚的な何かがあり、38 (t)くんも劇中で青みがかった色で出てきていたことがあったような気もするので、青を入れます。

使うのはホルベインの油彩具セットからコバルトブルーです。ほんの少しだけ綿棒にちょん付けして、それを車体に本当にちょっぴりだけ置きます。置いたら指で車体に擦り付けるようにして広げます。そうすると薄っすら青みが入ります。これを車体の上面、光が当たるだろうなーというところに隠し味的にちょっとずつ入れます。

室内光ではこれをやる違いが中々分からないのですが、屋外に出してやるとこれが微妙な青みのかかった感じに戦車を見せてくれて、良い働きをします。

これは完成後の写真ですが、微妙な青みが鋼鉄感があって気に入っています。ホワイトで明度を上げたあとにやったので、青が潰れずに残ってくれました。



ウェザリングマスターで転輪まわりの仕上げ

車体はほぼ完成です。車体下部は転輪の大きいためにほとんど見えないので、ほぼ手付かず。タミヤのウェザリングマスターのマッドを擦り付けておいたくらいです。

転輪は大きくて目立ちます。またリベットやエッジといった部分もあるので、ハイライトを油彩のホワイトで入れました。製作中の写真がないので完成写真からになりますが、こんな感じに転輪は汚しを入れました。

ウェザリングマスターのサンドを付属のハケのようなところにつけて、そのまま転輪の下の方だけにごしごしと擦り付けました。リアリティ的な観点から言えば、当然回転するものなので下だけ、というのはおかしいですが、グラデーションをかけた方が視覚的に魅力的かな、っと思いました。

車体後部、車体前面の下部、マフラー周りなど、ランダムにサンド系のパステルを擦り付けて、完成としました。わーいできたー。



カメさんチームの 38 (t) の完成ギャラリー

今回の38(t) はこれまで作った中でもかなり良い出来の部類に入ったと思います。小さい戦車が好きというのはありつつも、塗装の具合が僕好みのどストライクに入りました。デカールの発色が良いのも実に好みです。

製作上、あとから振り返ってみれば、それ逆!みたいなのが何点かありお恥ずかしい限りなのですが、まぁいいじゃないかいいじゃないか。というわけで完成ギャラリーでございます。

最後に油彩で整えたハイライトとブルーの具合がツボすぎるくらいツボに気に入っています。続いて38 (t) くんの横顔。カメさんチームのマークが光ります!

砲身も回しちゃいます。プラウダ戦が甦るのであります!

38 (t) くん@左後ろ。リベット周りの具合が良いでしょう!

メリハリの効いた良い具合に仕上がりました。

戦車は屋外で撮るのが良いですなー。この鉄っぽさがたまりません。

ベランダに風で散らされたバラの花びらが落ちていたので一緒に撮影。

正面から見ても良い!白いリベットがいい!

でも後姿がいちばんかわいい!

というわけでガルパンから、大洗女子のカメさんチーム、38 (t) でした。38(t)の戦車キットとしては説明書は意味分からないし、無駄に箱でかいし、と突っ込みどころ満載でしたが、出来上がってみれば「うん。まぁ良かった」なんて言ってしまうところが、我ながらダメですね。

そんな 38 (t) ですが、良い具合にちんまりとしているので、ダイソーの100円ディスプレイケースにちんまりと収まります。

超かわいい。ちなみにこんなケースです。

良い時代でありますなー。

そんな 38 (t) くんとおさんぽに行った記事はこちらをご覧くださいませ。

次回はアヒルさんチームの八九式戦車です!

なお、大洗の他の車両は下記の記事にまとめています。