[戦車塗装] イタレリのBT-5を明るめにウェザリングする(2/3)

Soviet Light Tank (Russian High Speed Tank) BT-5, Italeri, 1/35

第1回に続き第2回の今回は、基本塗装を終えたBT-5くんの車体上面の塗装ほぼ仕上げていきたいと思います。今回はひたすらウェザリング祭りでございます。

それではさっそく参りましょう。



BT-5 の塗装・ウェザリング

前回基本塗装・ムニつきまでが終わっています。今回はスミ入れから続きを見ていきます。


スミ入れ

そのままスミ入れ塗料のダークブラウンを使いました。下の写真はスミ入れ(というかフィリタリングというか)した状態。

全体に塗布したところで綿棒で上から下へ、垂れ跡が少し残るようにイメージしつつ拭き取ります。


デカールを貼る

ここからもまだ道のりはありますが、先にデカールを貼っておきます。あとで貼ると周りと溶け込んでいなさすぎて違和感がすごいので。

付属のデカールはやっぱり古くて接着が悪いのでマークセッターで貼り付けていきました。今回のように凹凸がある面でもマークセッターを塗りながら貼っていけば、しっかり形に合わせて食いついてくれるので大変助かります。これを使うようになってからデカールが剥落する、ということはなくなりました(代わりに力を入れすぎて破れたりはありますが、、、)

砲塔にぐるりと巻いたデカールは途中で何度も破れて大変でした、、マークセッターをつけつつ、位置を微調整してなんとか整いました。

デカールが乾燥したところでつや消しトップコートを吹いて表面をうっすらと保護しておきます。また、つや消し状態になるのでこの後のウェザリングがやりやすくなります。


スポンジチッピング

続いてチッピングです。あまりきつめにやると全体の印象が暗くなってしまうのでほどほどにするように心がけます(いつもの反省)。

今回使うのは(定番っぽくなってきていますが)日本陸軍戦車後期迷彩色カラーセットから土地色です。スポンジに塗料をつけて何度かダンボール等にポンポン当てて、べたっと付かなくなったら車体にポンポンしていきます。

今回は車体前面のフロントカバー周りを見どころにしたいので、念入りにやりました。いい感じ。


油彩フィルタリング:イエローオーカー

さてここから数回のフィルタリングをしていきます。この辺りは初めから計画しているという事はなくて、なんとなく思いつきですね。とりあえずグリーン系にはイエローオーカーが合うよね、というのは経験則的に知っていたので、まずはイエローオーカーを流し込んでみます。

ライターオイルで薄く溶いて、うっすらにランダムに流し入れました。

あんまり分からないですね、、、若干黄色味がかったのに気づいていただければと。。


サビ塗装を行う

一旦サビ塗装をしっかり入れておいて全体像をよく把握しよう、という事で排気管と予備履帯にサビ塗装を行うことにします。バランスが大事ですからね!

こんな感じになりました。サビ塗装の方法は下記の記事を参考にしてください。同じ方法でBT-5もサビさせています。


フィルタリング:錆色

サビ塗装を終えたところでサビ色もランダムに入れておこうと思います。油彩具のバーントアンバーバーミリオンヒューを少量とって、同じくライターオイルで溶いて適当に車体に流し入れます。

どぎつくやると台無しなので薄らやかにやりました。


肌色クレヨンフィルタリング

ここで最近僕の中では最高にイケてる手法と認識されつつある、肌色クレヨンフィルタリングを行いました。実はこの車両が初で、この後出てくるいくつもの車両は肌色でフィルタリングをしてあります。退色感がとても良くて気に入っています。

ちなみにこの時は溶く割合が濃すぎましたが、乾燥したあとで硬い筆で擦るといい感じにはがせるので、あまり失敗も怖くありません。

肌色のクレヨンを茶こしで削ってライターオイルで溶きます。肌色汁ができます。これをオリャーッと車体に塗ります。

あっ!あーーーっ。やりすぎた。。。慌てて普段ムニつくのに使っている豚毛の筆を短く切り込んだやつ(とても硬い)でガリガリ削りました。

あれ。。けっこういい感じなんじゃ。。。ピコーん!(ロマサガ的に肌色クレヨンフィルタリングを閃いた音)失敗から生まれる何かもあるって事ですなー。

いい感じなので調子乗って車体前面に施しました。

砲塔も車体側面も!

車体前面も!なんか白くなりすぎたかも…。加減ってムツカシい。。この後白くなりすぎたところは硬い筆で削り取っておきました。



第2回はここまで

第2回で車体はほぼいい感じになりました。第3回で車体下部をよしなに整えて完成ギャラリーに突入しようと思います。では第3回に続きます。